ゲームで防災知識深化　網走小で建設関係団体出前授業

（学校 2024-06-27付）

網走小学校・建設コンサルタンツ協会防災授業

　【網走発】網走市立網走小学校（畠山治夫校長）５年生は１９日、同校で建設コンサルタンツ協会北海道支部の防災出前授業を受けた。総合的な学習の時間の一環。児童は、ゲームをしながら防災について学べる教材「防災勇者」を楽しみながら防災知識を深めると共に、災害への備えが重要であることを学んだ。

　建設コンサルタンツ協会北海道支部は、東日本大震災を教訓に、児童が楽しく遊びながら防災に関する知識を身に付けることができる教材「防災勇者」を開発。道内の小学校や児童会館などに寄贈している。

　防災勇者は、プレーヤーの行く手を阻む「地滑り」「津波」「洪水」など災害のカードを、「アンカー付法枠工」「津波防潮堤」「水門」など防災対策のカードで退治しながらゴールを目指すボードゲーム。

　利用者からは楽しく遊べたなどの声の一方、活用方法や遊び方が分からないとの声も上がっていることから、学校を訪問し、児童に遊び方を直接指導しながら、防災知識の普及、意識の向上を図っている。

　同校は、総合的な学習の時間「丘の子」の年度前期で防災プロジェクトについて学習している。その一環として、前年度に続き、防災出前授業を受けた。

　１９日、北海道支部事業推進委員会のメンバー１０人が同校を訪問。５年１組と２組（いずれも児童数２５人）でそれぞれ授業を展開した。

　授業で児童は、ゲームのルール説明を受けたあと、早速ゲームを始め、歓声を上げながらゴールを目指した。

　事業推進委員会のメンバーは、児童をサポート。また、建設コンサルタント業が果たしている役割、防災のためには社会資本整備と同時に、一人ひとりの意識向上が重要な柱となることを伝え、そのために防災勇者をつくったことを説明した。

　そして、防災勇者をプレゼントし、防災に対する意識を高めるよう呼びかけた。

　対して、児童は「災害が起きたときに、どうすればいいかを教えてもらって役に立った」と感謝の言葉を伝えた。

(学校 2024-06-27付)