札幌東山小で酪育ミルクスクール いただきます 感謝を示す言葉 酪農家が仕事内容など講話(学校 2024-06-24付)
酪育ミルクスクール
札幌市立東山小学校(片山俊明校長)で19日、道や道牛乳普及協会が実施する酪育ミルクスクールが開かれた。恵庭市の酪農体験むらかみ牧場の村上隆彦代表が講話し、酪農の仕事などについて紹介した。
6月は、一般社団法人Jミルクなどが推進する牛乳月間。道は、酪農の理解醸成や牛乳・乳製品の消費拡大に向け、関係団体などと連携した取組を進めている。
酪育ミルクスクールは、札幌市と石狩管内の小学4~6年生を対象に平成25年度から実施している出前講座。
東山小では、総合的な学習の時間に位置付け、北海道の魅力などを探る単元「マイプラン北海道」の一環として実施。5年生78人が参加した。
はじめに、村上代表がホルスタインをはじめとする乳牛の特徴や、酪農の仕事などについて説明した。
むらかみ牧場の一日は、朝4時30分ごろから始まる。起きてすぐ、牛舎の掃除、搾乳などを行っていることを示し、6人のスタッフで交代しながら「1年間365日、休みなく牧場は動いている」などと紹介した。
このほか、搾乳した生乳が出荷されるまでの流れ、ロボットを用いた最新の搾乳方法があることなどを伝えた。1頭のウシから1日に出る生乳の量が、200㍉㍑の牛乳パック100~130個分に上ると説明すると、児童たちから驚きの声が上がった。
最後に、ウシなどの家畜だけではなく、野菜を含め「人間はほかの命をいただいて生きている」と強調。「いただきます」「ごちそうさま」は感謝を示す大事な言葉と伝え「普段の給食などで意識してほしい」と呼びかけた。
このあと、児童たちはバター作りに挑戦した。生クリームが入った容器を上下に振り、脂肪分と水分を分離させる方法。「もう固まってきた!」「おいしそう!」などと楽しみながら取り組んだ。
参加した児童は「バター作りは振ったり混ぜたりして大変だったけれど、食べてみたらおいしかった」「ウシが暑さに弱いことなどが分かった」などと感想を述べた。
(学校 2024-06-24付)
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