酷暑対策で函館工業高　夏制服にハーフパンツ　既存服と併用　場面に応じて着替えも　３色展開で通気性の高い生地を使用

（学校 2024-06-27付）

３色展開で通気性の高い生地を使用

　【函館発】函館工業高校（坂野裕悦校長）は夏季の暑さ対策として、本年度から夏の制服にポロシャツとハーフパンツを採用する。吸汗・速乾性素材により、酷暑に対応するもの。着用期間は６月下旬から９月ごろまでで、既存の制服と併用することも可能。道立高校では珍しい試み。

　価格はポロシャツが１３００円、ハーフパンツが３０００円程度。今月下旬から暑さ指数に応じて９月ごろまでの着用を認める。同校によると、約９割の生徒が購入しているという。

　いずれも既存の制服と合わせた着こなしを自由としているが、式典等は通常の制服を着用するルールとしている。

　同校の小島誠主幹教諭は「ＴＰＯに応じて着替えることは、生徒が基本的な生活習慣や規律を確立する上で重要」と考える。

　道教委が４年度に実施した道立高校の制服に関する調査によると、特別な事情による「異装」を認めた件数は１１２校。うち、防寒や暑さ対策などを含むその他の理由で規定や取り扱いを設けた学校数は５５校となっている。

　道教委の関係者は「半袖の上着を採用している学校はあるが、ハーフパンツを採用した学校は聞いたことがなく、珍しい」と話している。

(学校 2024-06-27付)