帯農高 産学官連携し情報化施工 技術者育成PG開発へ 校内で舗装工事体験など(学校 2024-07-03付)
【帯広発】帯広農業高校(佐藤裕二校長)は6年度から「情報化施工技術等に対応できる農業土木技術者育成プログラム」の開発を進めている。学校敷地内を見学場所とし、産学官連携による実践的な学びを生徒に提供するなど、新しい見学の形を目指すもの。6月中旬、初弾の取組として舗装工事の施工体験等を同校で実施した。
同校はこれまで産学官との連携・協力のもと、現場見学会や体験的な学習を通して、専門的な知識や技術の習得を目指したカリキュラムを展開してきた。一方で、施工場所や工期等の影響から、見学や体験が限られることを課題と認識。実践的・体験的な学習を強化し、情報化施工技術等の最先端の知識・技術の習得を目的に、プログラム開発を進めている。
具体的には、産学官連携のもと、学校敷地内で見学や体験を行い、見学内容の幅を広げ、生徒の学習を優先した授業を展開。学校を実施場所とすることで保護者等も見学できるため、農業土木関連産業への理解を深める機会や、開かれた学校づくりにもつなげる。
また、日々進化する情報化施工技術等に対応するため、産学官の連携強化に注力し、生徒に対する講演および講義等への協力を求める。
6月中旬、道内舗装工事大手の道路工業(株)(札幌)が講師を務め、農業土木工学科2・3年生を対象に授業を展開。ICT技術等を活用した舗装に関する講義および実演、施工機械の乗車体験などを行った。
講義では、アスファルト舗装の役割や材料、機械などの基礎知識を説明。情報化施工技術に関しては、地上移動体搭載型レーザースキャナーを使用した計測や機械の自動化など、多様なICTの活用場面を解説した。
また、同社が掲げるカーボンニュートラルに向けた取組を紹介。耐水性を強化した環境配慮型舗装「高耐久化SMA舗装」、クラック抑制舗装による施工状況を、映像を通して伝えた。
このあと、施工機械の展示および乗車、人力作業による路盤不陸整正などの体験を実施。生徒たちは「体験を通して、説明内容のイメージが明確になった」「普段見ることができない重機に乗車し、貴重な経験になった」と話した。
(学校 2024-07-03付)
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