校長会長インタビュー 第10回 上川管内校長会会長 袰田 佳奈恵氏 挑戦する子を育てる学校経営(関係団体 2024-07-18付)
袰田会長
―会長就任に当たっての抱負
上川管内校長会は、本年度、創立から50年目の節目を迎えた。この間、上川管内の小学校、中学校、義務教育学校の教育の充実および発展のため、全会員による結束および組織一丸となった取組により、多くの成果を上げてきた。この歴史と伝統を受け継ぎ、校長の職能向上と管内教育の振興のため、上川教育局をはじめ各市町村教委のご指導をいただきながら、真摯に取り組んでいきたい。管内校長会の合言葉「愛情と信頼」「研鑚と結束」のもと、本年度の重点「新しい社会の形成に向けて挑戦する子どもを育てる学校経営の推進」の達成を目指す。
―上川管内の教育の特色、課題と対応
上川管内は、南北約300㌔㍍にも及ぶ広い地域である。22の市町村が地域の特色を生かした子育て支援・学校教育に力を入れている。各市町村校長会は、教育大綱や教育行政執行方針を理解し、市町村教委と緊密に連携し、教育課題の解決に向けて適切に取り組んでいる。上川管内校長会としては、各市町村校長会と連携し、各種情報を共有したり、今日的課題に迫る研修会を実施したりするなど、学校経営の一助になるよう努めている。また、上教研、上へき複、上特協などの教育団体が研修の場を提供し、管内教育の充実に寄与している。
―信頼される学校づくりに向けて
校長のリーダーシップのもと、教職員が一丸となり、着実に成果を上げている学校が多い。しかし、現状に満足することなく、常に課題意識を持ち、自校の教育活動を振り返り、学校力を高めるとともに、学校経営に当たらなければならない。さらに、コミュニティ・スクールなどの取組を通し、ふるさとに愛着や誇りを持ち、夢や希望の実現に向け自ら学び心豊かにたくましく生きる児童生徒を地域と一体となり育てていく必要がある。子どもたちの生き生きと活躍する姿が地域に明るさと希望を与え、学校が地域からの厚い信頼を得ることにつながる。
―学校組織の強化・活性化に向けた取組
各校において、教頭およびミドルリーダーが中心となり、日常の教育活動はもちろんのこと、様々な課題に対して、組織的で丁寧な対応に努めている。毎年、異動によって教職員が入れ替わることから、持続可能な取組にするための工夫や検証改善を行っている。
また、校長会の各種研修会においては、各校の取組事例を情報交換することで、新たな視点や方法を学ぶ機会となり、さらなる組織の強化・改善につながっている。
―教職員の人材育成に対する校長会の対応
教職員の人材育成については、各校における計画的な校内研修の取組や面談による研修の受講奨励を行うとともに、各種教育関係団体が開催する研修会への積極的参加を促している。また、管理職を目指している教職員については、ミドルリーダー研修会への参加の呼びかけや、教頭会と連携した研修会の実施と校長会からの講師派遣を行っている。
昭和63年道教育大旭川分校卒。旭川市立永山中を振り出しに、和寒町立和寒中、剣淵町立剣淵中、旭川市立春光台中で家庭科教諭として勤務。平成24年旭川市立東鷹栖中教頭、27年士別市立多寄中教頭、29年名寄市立名寄中教頭、令和2年剣淵町立剣淵中校長、5年当麻町立当麻中校長。
昭和40年7月生まれ。59歳。訓子府町出身。
(関係団体 2024-07-18付)
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