ほっかいどう学 電子教材検索サイト 民間初 26日お披露目 雪学習や縄文世界遺産など(関係団体 2024-07-24付)
出来上がったサイトを前に、笑顔を見せる新保理事長
認定NPO法人ほっかいどう学推進フォーラム(新保元康理事長)が中心となって開発を進めてきた、民間初の地域学習用デジタル教材検索サイト「ほっかいどう学プラットフォーム」が今月26日、お披露目を迎える。現段階で、動画やデジタルブックなど80本以上を用意。雪学習や縄文世界遺産、自然災害への対応など、北海道ならではの学習コンテンツをそろえている。新保理事長は、8月の本運用以降、学校現場での積極的な活用を期待している。
令和元年に設立したフォーラムは「教育×まちづくり×専門家のネットワークを継続したい」との理念のもと、官民でほっかいどう学を共創することを目指している。
道教委と北海道開発局は3年5月、本道を支える人材育成に向けて連携協定を締結。フォーラムは、学校と社会の橋渡し役として、みち学習や雪学習、交通・環境学習、縄文世界遺産など各分野で教材・授業開発を進めてきた。
並行して、教員や開発局、道教委や市町村教委、民間企業が連携し、学校現場が活用できる地域学習用のデジタル教材を集約した検索サイトの開発に取り組んだ。
「なるほどう!北海道!」と題したプラットフォームを開くと、縄文や石器などのキーワード入力をはじめ、14管内の地図、教科からコンテンツを検索することができる。
動画やデジタルブック形式のコンテンツは、現時点で89本を用意。動画はいずれも1分30秒程度に集約しており、授業の導入や解説などで使用することができる。デジタルブックを開くと、気になったポイントや文章に書き込むことが可能。ワークシートも用意しており、授業での活用が容易な構成となっている。
活用例は多岐にわたる。例えば、雪学習においては2年生生活科や4年生社会科、6年生外国語科、6年生国語科を想定。「雪遊び」「除雪と排雪の違い」「国道除雪」「本道の冬を英語で紹介する場合」「雪冷房の実際」など、学年や教科に合わせた内容をそろえている。
このほか、道の駅の役割、縄文世界遺産、雪害や噴火・水害などの自然災害への対応、国道の整備の歴史などに関する資料などが並ぶ。
また、サイト冒頭の「先生向け」をクリックしてパスワードを入力すると、指導案やテスト等がダウンロードできる。動画資料においては一口メモが載っており、どの授業で活用できるかを簡潔に紹介している。
サイト内には、1人1台端末で作成した子どもの作品発表の場を用意。授業におけるポスターや動画制作など、北海道に関する子どもたちの学習成果を広く紹介することができる。
26日に札幌市内で開かれる第6回ほっかいどう学シンポジウムで試行版を公開。8月26日の本運用開始を予定している。
新保理事長は、ことし閣議決定された第9期北海道総合開発計画に「ほっかいどう学による地域に貢献する若い世代の育成」が盛り込まれたことを強調。今後は「次期学習指導要領を見据え、より多くのコンテンツを用意していきたい」と話している。
(関係団体 2024-07-24付)
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