国公立幼・こども園教育研究大会 遊びの重要性 力強く発信 幼児教育の質向上へ520人(関係団体 2024-07-29付)
全国国公立幼稚園こども園教育研究協議会全道大会
全国国公立幼稚園・こども園長会(高橋慶子会長)、道国公立幼稚園・こども園協議会(佐藤公文会長)主催による第71回全国国公立幼稚園・こども園教育研究協議会北海道大会ならびに第2回道国公立幼稚園・こども園協議会全道研究大会が26日から2日間、札幌コンベンションセンターで開催された。道内での大会開催は48年ぶり。全国各地の園長ら約520人が集い、講演や研究協議を通して幼児教育の基盤となる「遊び」の重要性を再確認した。
大会テーマは「子どもの未来への架け橋となる幼児教育~今こそ、学びの重要性の力強い発信」。子どもたちが健全に成長し、豊かな人生を送るために欠かせない遊びの重要性を再認識し、その価値を社会に広く発信することを目指して設定した。
開会式で高橋会長があいさつ。次期幼稚園教育要領の改訂に向けた国の動向を踏まえ、子どもたちの想像力、社会性、問題解決能力を育む上で重要な学びである「遊び」の重要性を強調。大会参加者が主役となり、目的を持って研鑚を積むよう呼びかけた上で「子どもの無限の可能性を信じ、最高の環境を提供するため共に力を合わせることが重要。全国の先生とつながりを深め、共に成長し、子どもたちの未来の道を切り開いていこう」と呼びかけた。
道国公立幼稚園・こども園協議会の佐藤会長は、対面で顔を合わせて交流することの意義に触れ「保育の悩みや考えを互いに話し合うことで共感し、新しい考えを知り、園運営や保育実践のヒントになるような出会いとなれば」と幅広い交流に期待を込めた。
来賓あいさつでは盛山正仁文部科学大臣(平手咲子初等中等教育局幼児教育課・幼児教育調査官・教科調査官が代読)、鈴木直道知事、秋元克広札幌市長が祝辞を述べた。
続いて渡邉江吏子研究部長が研究主題に基づき基調提案。記念講演では国立特別支援教育研究所インクルーシブ教育システム推進センター上席総括研究員兼センター長の久保山茂樹氏が「子ども一人ひとりの多様性を受け止め尊重する保育の追求と発信」と題して講演した。
研究発表では、園経営、教育内容、教育課題をテーマに長崎県・茨城県・鳥取県の幼児教育関係者が研究発表を行った。
2日目は、5分科会に分かれて研究協議を実施した。第1分科会では、道教育大学附属函館幼稚園の村岡舞副園長が幼・小・中・特支の4校園・大学との連携によるカリキュラム・マネジメントや園経営について発表した。
第3分科会では、別海町認定こども園中西別幼稚園の西塚奈美園長が幼小中共通のカリキュラムや地域全体を学びの場とする実践を紹介。幼児期における体験を蓄積し、小学校以降の学びへとつなげる重要性を共有した。
(関係団体 2024-07-29付)
その他の記事( 関係団体)
校長会長インタビュー 第18回 根室管内校長会会長 根本 渉氏 校長同士のつながりを大切に
―就任に当たっての抱負 ここ数年、教育の動向を示す言葉が変化している。「改善・向上」から「改革・変革」である。「改善」はこれまでの延長上だが「改革」は方向性の転換であり組織スタッフの「価...(2024-07-31) 全て読む
全国聾学校教頭会が総会研究協議会 聴覚障がい教育振興へ 各地区の実践 広く共有
全国聾学校教頭会(島田静香会長)は25日から2日間、道立特別支援教育センターで第53回総会・研究協議会(北海道大会)を開催した。全国の聾学校の副校長・教頭が一堂に会し、各地域における教育実...(2024-07-31) 全て読む
道教委 道小・道中・道公教に回答 働き方改革へ支援継続 教員人材の確保 引き続き尽力
道教委は、道小学校長会(末原恵蔵会長)、道中学校長会(河村克也会長)、道公立学校教頭会(深澤一寛会長)による「北海道文教施策・予算策定に関する要望書」に対する回答をまとめた。安定的な学校運...(2024-07-31) 全て読む
校長会長インタビュー 第17回 釧路校長会会長 田中敏行氏 学び合い、つながる校長会に
―会長就任に当たっての抱負 釧路校長会は「綱領」を基底とし、子どものために最善を尽くす校長会として、校長の職能の向上と管内教育の振興・発展を図ることを目的に長年にわたって業務を推進してき...(2024-07-30) 全て読む
校長会長インタビュー第16回 ウェルビーイングを目指して 釧路市小中学校校長会会長 小玉功氏
―会長就任に当たっての抱負 釧路市小中学校校長会は発足以来、義務教育の責任を直接担うという使命感のもと、常に自らの、そして組織としての在り方を見直し、改善を図ってきた。 その歴史と伝...(2024-07-29) 全て読む
校長会長インタビュー 第15回 十勝小・中校長会会長 森 浩嘉氏 「前に踏み出す校長」として
―会長就任に当たっての抱負 十勝小・中校長会は、校長の職能向上と会員相互の連絡調整ならびに、十勝教育の振興を図ることを目的として活動している。本会には、昭和44年に設定された「校長の教育...(2024-07-26) 全て読む
校長会長インタビュー 第14回 帯広市校長会会長 能戸 貴英氏 学び、先を見て歩み続ける会へ
―就任に当たっての抱負 帯広市校長会は、昭和8年に創立し、本年度90周年を迎える。会の構成は小学校長会と中学校長会からなる連合体であり、相互に切磋琢磨しながら、市民の負託に応える学校教育...(2024-07-25) 全て読む
校長会長インタビュー 第13回 オホーツク管内校長会会長 天野昌明氏 保護者の信託に応える学校経営
―会長就任に当たっての抱負 オホーツク管内校長会は、18の市町村に小学校68校、中学校43校、小中併置校1校、義務教育学校4校が設置されており、116人の校長で構成されている。本会は昭和...(2024-07-24) 全て読む
ほっかいどう学 電子教材検索サイト 民間初 26日お披露目 雪学習や縄文世界遺産など
認定NPO法人ほっかいどう学推進フォーラム(新保元康理事長)が中心となって開発を進めてきた、民間初の地域学習用デジタル教材検索サイト「ほっかいどう学プラットフォーム」が今月26日、お披露目...(2024-07-24) 全て読む
校長会長インタビュー 第12回 宗谷校長会会長 塩原 悟氏 校長同士のつながりを大切に
―会長就任に当たっての抱負 本年度から宗谷校長会会長の任に就いている。6年度の宗谷校長会の運営方針は、つぎの3点である。 ①校長としての使命を自覚し、自らの職能向上に努めると同時に、...(2024-07-23) 全て読む