道教委　組合３団体と着任交渉　教員確保　最優先課題に　人材発掘、働き方改革など

（関係団体 2024-08-01付）

　道教委の中島俊明教育長の就任を受け、北教組、道高教組、道教組との着任交渉が７月下旬、道庁別館で行われた。中島教育長は教員人材の確保を最優先課題とし、潜在的な人材発掘や教員採用選考のさらなる改善のほか、働き方改革を着実に推進する考えを示した。

　道高教組・道教組との交渉は７月２２日、北教組との交渉は７月２４日にそれぞれ実施した。

　中島教育長は教育行政執行の基本方針として、どの地域でも質の高い教育を受けられる教育の機会均等と学びの保障が重要とし、学校・家庭・地域と連携して教育環境の充実に取り組んでいく考えを示した。

　教員の欠員解消を最優先で取り組むべき課題とし、潜在的な人材の発掘や教員採用選考のさらなる改善、第３期北海道アクション・プランに基づく働き方改革を着実に進め、教員志願者にとって魅力ある職場づくりを目指すとした。

　教職員の賃金改善に関しては、人事委員会勧告を尊重することを基本とし、十分に話し合って適切に対処していくと回答。

　明るく活力に満ちた職場環境をつくる福利厚生の重要性を踏まえ、公立学校共済組合や教職員互助会と連携を図りながら施策に努めていく考えを示した。

　家族の介護や別居など、離職防止に配慮した人事異動の求めに対しては「教職員の理解と協力を得るためにも、個々の生活状況などを十分に把握した上で、教職員人事を進めていく」と回答した。

(関係団体 2024-08-01付)