【解説】万博で未来社会体感を

（解説 2024-08-27付）

　２０２５年日本国際博覧会（大阪・関西万博）が７年４月１３日～１０月１３日、大阪市此花区の夢洲で開催される。世界各国の多様なパビリオン（展示場）や次世代の技術を活用した様々な催しを計画しており、探究学習に活用できる教育的意義を踏まえ、政府は修学旅行での活用を呼びかけている。

　２０年ぶりの国内開催となる今回の万博はテーマを「いのち輝く未来社会のデザイン」に設定。１６１ヵ国と９国際機関が参加を表明し、想定来場者数は２８２０万人としている。

　会場内では「空飛ぶクルマ」や小型ＥＶバスなどのスマートモビリティーを運行し、２０５０年カーボンニュートラル実現に向けた先進技術を展示。若者・子ども向けイベント「ジュニアＳＤＧｓキャンプ」では、ＥＳＤ、ＳＤＧｓ、気候変動などをテーマとする体験プログラムや国際交流を提供し、子どもたちの国際理解を深め、日本の魅力を再発見する場とする。

　視覚障がい者向けの点字触知図や感覚過敏の人向けのセンサリーマップ、バリアフリーやオールジェンダーのトイレを設置し、障がいの有無にかかわらず利用できるユニバーサルデザインの実現を目指す。医療的ケアが必要な人のため、医療救護施設において医師・看護師を配置する。

　学校団体の割引券の購入は旅行会社を通して行う。料金は前期（４月１４日～７月１８日）が園児・小中学生１０００円、高校生２０００円。後期（７月１９日～１０月１３日）は高校生のみ２４００円となる。

　パビリオンやイベント入場の追加料金は不要。学校は遅くとも１０日前までに人数を確定し、旅行会社に伝える必要がある。工事期間中の視察はできないが、万博の公式ホームページ「教育旅行ナビ」の動画で会場案内を掲載。実際の視察は４月１３日以降可能となる。

(解説 2024-08-27付)