【解説】地域クラブ　７割が満足

（解説 2024-09-10付）

　地域クラブ活動に参加した中学生の７１・５％が「満足」「やや満足」と回答していることが、スポーツ庁による５年度アンケート結果で分かった。地域クラブ活動に求めるものは「技術力の向上」が最多だが、他校生徒や他年代との交流、既存部活にない種目など、多様なニーズを求める声が上がっている。

　実証事業で取り組んだ地域クラブ活動の種目は「バレーボール」「軟式野球」「バスケットボール」「卓球」「ソフトテニス」「サッカー」「陸上競技」などと続く。ストリートダンス、ヒップホップ、海洋体験、トレッキング、マリンスポーツなど従来の部活動になかった活動も広がっている。

　地域クラブの運営団体は行政部局が２４・０％、総合型地域スポーツクラブが２３・６％、学校関係団体（保護者会、同窓会など）が１２・８％。地域学校協働本部や大学が運営している地域もある。

　活動場所は学校体育施設が８３・５％と大半を占める。移動手段は「保護者による送迎」が最も多く、「自転車の活用」「徒歩で移動可能な場所で活動」と続いた。

　中学生の求めるものは「自身の技術力の向上」が３８・２％と最も高く、「専門性の高い指導（２３・８％）」「他校の生徒との交流（１６・６％）」「中学生以外の年代との交流（７・２％）」の順に高い。今後のクラブ活動への参加の意向を尋ねた結果、肯定的回答が７３・４％、否定的回答が９・５％、「どちらでもない」が１２・５％だった。

　保護者の受け止めは肯定的回答が４６・２％、否定的回答が１４・８％、「どちらでもない」が３８・７％。１ヵ月当たりの妥当な負担金額は「１０００円未満」が３分の１を占め、「１００１～２０００円」を含めると６割以上だった。

(解説 2024-09-10付)