【解説】J―FLECが講師派遣
(解説 2024-09-17付)

 金融経済教育推進機構(J―FLEC)は、金融経済に関する出前授業の申し込み受付を開始した。同機構の認定アドバイザーを全国の学校・大学・企業等に派遣し、金融リテラシーを習得する授業を無料で実施。小・中・高の各年齢層に応じた内容のほか、特別支援学校や教員向けのメニューを用意している。

 J―FLECはことし4月に発足。官民一体で全国的に金融リテラシー向上に向けた教育を推進することがねらいで、8月下旬から本格的に活動を開始した。

 講師派遣では、小学校、中学校、高校、大学など年齢層別に沿って最低限身に付けるべき金融リテラシーを習得できる授業を実施。小学生向けの授業は低学年・中学年・高学年向けに講義資料を用意し、お小遣いを通して貯金やお金の流れ、金融トラブル、保険などをクイズ形式で学ぶことができる。

 中学生・高校生向けの講義では、収支管理の基本、お金のため方、資産形成と経済活動の関係性、社会保険と民間保険、クレジットや奨学金の仕組みなどを紹介。また、金融商品を選ぶ観点や投資スタイル、投資詐欺や情報商材などの手口や詐欺に遭わないためのポイント、トラブル遭遇時の相談先なども扱う。

 J―FLECのウェブページでは各年齢層に応じた標準講義資料を公開しており、要望に応じてより詳細なコンテンツを提供。授業は対面・オンライン方式いずれも可能。講義時間は45~120分程度で学校と調整することができる。

 講義料や派遣に係る交通費は無料で、J―FLECが負担する。年末年始を除き、土日・祝日でも実施が可能となっている。

 申し込みはウェブ上のフォームから。派遣希望日の45日前までに申し込む必要があり、打ち合わせを経て出前授業を行う。

(解説 2024-09-17付)

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