幌延町　９年度開校の義務教育学校　幌延小敷地内に新築棟　現校舎は改修　５０億円試算

（学校 2024-09-17付）

　【稚内発】幌延町は、９年度に開校を目指している幌延中学校区義務教育学校の校舎概要と開校までのスケジュール案をまとめた。新校舎の建設予定地は幌延小学校敷地内で、小学校舎を改修した上で鉄筋コンクリート造一部木造２階の新築棟を併設。また、屋内運動場などを新築する。既存校舎を含めた建物の延床面積は約８０００平方㍍。総事業費には約５０億円を試算している。今後は、本年度中に基本設計と概算工事費の算出に着手。７年度の実施設計などを経て、８年度から２ヵ年での工事を予定している。

　町内の幌延小と幌延中学校は、教育施設長寿命化計画において、校舎の老朽化のため各設備等の長寿命化改修・大規模改修に多額の経費が見込まれていることや、児童生徒数の減少等を考慮し、校舎の統合を視野に検討を進めてきた。

　ことし３月に示された基本構想では、幌延中の一部が土砂災害警戒区域に指定されていることなどを踏まえ、現幌延小敷地内に義務教育学校を設置する方針とした。

　７月には、幌延中学校区小中一貫校建設工事基本設計の公募型プロポーザルを実施。８月に選定委員会を開き、北電総合設計（株）（札幌）を最優秀提案者に決定した。

　校舎の概要をみると、現小学校舎は大規模全面改修を実施する。図書室や教室を整備する予定の新築棟は、鉄筋コンクリート造一部木造２階建てで既存校舎に併設。両校舎間を回遊できるように整備する。

　また、現在の屋内運動場や給食センターは解体を予定。新築棟に併設して建設する。建物全体の延床面積は約８０００平方㍍。総事業費には約５０億円を試算している。

◆８年度着工を予定

　今後は、本年度内に基本設計、７年度に実施設計を完了させる見通し。８年度から着工を予定しており、９年度の開校を目指す。

(学校 2024-09-17付)