【解説】点検作業の効率化に寄与(解説 2024-10-02付)
道教委が7年度道立高校入学者選抜から導入する出願手続きの一部電子化(ウェブ申請)の入力受付が12月6日から始まる。手書きの手間が減り、書き損じがあった場合の修正が容易になるなど受検者と保護者の負担軽減につながるほか、中学校側の点検作業の効率化や高校側の入力作業の省力化も期待される。
入選の手続きを巡ってはこれまで、高校が中学校に紙の入学願書を配布し、出願者が手書きで記入。中学校に提出し、確認した各願書を取りまとめ、出願先の高校へ送付する一連の手続きを行っていた。
電子化の導入によって、願書等の作成方法が手書きから申請フォームへの入力に替わり、情報が自動的に反映された願書等の作成が可能に。作成後は、これまでの出願手続きと同様に、印刷した願書等に署名、顔写真・収入証紙を貼り付け、必要書類と一緒に出願先の高校に提出することで出願手続きが完了する。
また、中学校側は、点検作業の効率化や修正後の時間の短縮につながるほか、高校側でも、ダウンロードしたデータを活用することで、従来、多くの時間を費やしていた入力作業の省力化も期待される。
8月下旬から9月中旬に道内の中学校・高校の職員および受検予定者・保護者を対象に実施した電子化シミュレーションでは、受検者・保護者から「願書の作成が簡単で修正しやすい」、中学校から「選択や入力方式なので、書き忘れが減って点検しやすくなる」など、肯定的な声が寄せられた一方「願書の様式と出力される文字が同じ大きさで点検する際に分かりづらい。フォントを変えるなど工夫を」とシステムの改善を求める声もあった。
道教委は今後、具体的な出願手続き方法を示したマニュアルを作成し、11月をめどに公表する予定だ。
事務処理の効率化に寄与
(解説 2024-10-02付)
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