３定道議会予算特別委（１日）インクルーシブな学校運営へ　年度末に成果発表会　モデル校の取組　全道に周知

（道議会 2024-10-03付）

　道教委は、本年度からスタートした「インクルーシブな学校運営モデル事業」のモデル校の取組を他地域へと展開するため、本年度末に成果発表会を開催する。事業最終年度に「インクルーシブな学校運営のための手引」としてまとめ、全道の市町村教委・学校に周知する。檜垣尚子委員（自民党・道民会議）の質問で明らかにした。

　同事業は、障がいのある子どもとない子どもの交流・共同学習を発展的に進め、共に教育を受ける状況と柔軟な教育課程・指導体制を構築するモデル事業。七飯養護学校と七飯町立七飯中学校、中札内高等養護学校と更別農業高校の２地域４校を指定し、授業づくりと体制構築について一体的に運営するための研究を進め、柔軟で新しい学習形態の在り方を検討する。

　中島俊明教育長は「専門性向上に向けた研修の実施や管理職のマネジメント強化、大学等の専門機関との連携による各学校における校内支援体制の整備などを通じ、障がいのある児童生徒と障がいのない児童生徒が共存し、通級による指導などの特別な支援も“当たり前”と受け止められる環境を醸成するなど、本道における特別支援教育のさらなる充実に取り組んでいく」と答弁した。

(道議会 2024-10-03付)