【解説】ケアラー支援推進月間(解説 2024-10-10付)
11月は、道が定めるケアラー支援推進月間。ケアラーを支援する様々な啓発活動やイベントが道内各地で行われる。
道は11月21日、札幌毎日会館でケアラー支援推進シンポジウムの開催を計画。介護、子育てなど幅広い範囲からケアラー支援の必要性を周知する講演などを行う。札幌市は11月1日、札幌エルプラザでヤングケアラー支援研修の基礎編研修を開催するほか、12月10、11日に実践編研修を開催。支援のポイントや流れなどを学ぶ講義・演習を行う。
恵庭市はヤングケアラーの啓発動画広告を制作し、11月から市内全域やユーチューブなどで配信するほか、11月13日、19日、26日に市内の小・中学校3校でヤングケアラーの啓発講座を開催する。
苫小牧市は今月20日、苫小牧市民会館で「ヤングケアラーを地域で支えるシンポジウム」を開催。基調講演やパネルディスカッションを通して支援の必要性について理解を深める。
4年度の道ケアラー支援条例制定以来、認知度向上に向けた取組が広がりつつある一方、市町村の支援体制は地域間で差が大きい状況にある。道の5月時点での調査によると、ケアラー支援の相談支援体制を構築して窓口を明確化している市町村は38・5%、分野横断的な連携・協働体制を構築している市町村は57・5%と目標値の100%まで道半ばの状況。道はアドバイザーの派遣や好事例の周知など市町村への支援を継続する考え。
ヤングケアラーは本人・保護者が負担を自覚していないケース、相談をためらうケースも多く顕在化しにくいとの指摘も。早期発見と支援につなげるため、こども家庭庁は年に1回程度の実態調査を行うことが重要としており、7年度から調査に係る自治体への補助制度拡充を検討している。
(解説 2024-10-10付)
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