【解説】運動能力 3世代の特徴
(解説 2024-10-16付)

 スポーツ庁は13日、5年度体力・運動能力調査の報告書を公表した。昭和39年度・平成5年度・令和5年度の各調査における10歳の運動能力を比較した結果、ボール投げは男子が昭和39年度、女子が平成5年度、握力と50㍍走は平成5年度、反復横跳びは令和5年度の数値が最も高く、各世代で特徴が見られた。

 調査は国民の体力・運動能力を明らかにするため毎年度実施。調査期間は5年5~10月(児童生徒は5~7月)、調査対象者は7万4194人、回収率は79・9%。

 新体力テストが施行された平成10年度と令和5年度を比較すると、6~19歳の長座体前屈、反復横跳び、20㍍シャトルラン、50㍍走は令和5年度の数値が高かったものの、握力、ボール投げは低い。直近10年間で向上傾向が見られたのは男子の長座体前屈のみで、男子は上体起こし、20㍍シャトルラン、持久走、ボール投げ、女子は20㍍シャトルランで低下した。

 昭和39年度、平成5年度、令和5年度における10歳の体力・運動能力を比較・分析した結果、ボール投げの男子は昭和39年度の30・4㍍が最も高く、平成5年度はそれより3㍍程度、令和5年度はさらに5㍍程度低い。女子は平成5年度が15・7㍍と最も高く、令和5年度が13・8㍍と最も低かった。

 握力は男女いずれも平成5年度が最高値、50㍍走は男女いずれも平成5年度が最も速かった一方、反復横跳びは令和5年度の男子が42・1㍍、女子が40・4㍍と最も高かった。

 身長は令和5年度の男子が139・8㌢㍍、女子が141・6㌢㍍で最も高く、次いで平成5年度、昭和39年度の順。体重は平成5年度の男子が34・6㌔㌘、女子が令和5年度の34・9㌔㌘でその数値が最も高かった。

(解説 2024-10-16付)

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