札幌市　子ども・子育て会議　４ヵ所で児童会館整備　放課後健全育成事業を報告

（札幌市 2024-10-11付）

　札幌市子ども未来局は８日、市内の元町北ポプラ児童会館で子ども・子育て会議を開き、放課後児童健全育成事業（放課後児童クラブ）の実施状況を報告した。本年度は真駒内五輪児童会館をはじめとする四つの児童会館を整備する方針を示した。

　市は児童会館の整備に当たり、５年度からミニ児童会館を含めた全ての児童会館にワイファイを設置。夏季の暑さ対策として、固定式エアコンおよび移動式エアコンの導入や増設を進めてきた。

　また、放課後児童クラブを利用する世帯の家事負担軽減に向け、３年度から長期休業期間における弁当の提供を試行している。

　５年度は夏季休業期間に市内１２０館の児童会館で１食当たりの保護者負担額３９０円の弁当を各館４回提供。冬季休業期間は１４０館で各館３回実施した。

　会議では５年度の昼食提供について、夏季・冬季いずれも児童会館を利用する世帯の約４割が制度を活用したことを報告。満足度アンケートでは「満足」「やや満足」と回答した割合が夏季で９割、冬季で８割に達したことを周知した。

　本年度は夏季に市内全２００館の児童会館で１食３９０円の幕の内弁当、３５０円の丼を提供したことを踏まえ、冬期においても全２００館で制度を実施する方向性を示した。

　児童会館の整備に関しては、本年度①定山渓小ミニ児童会館②真駒内五輪児童会館③北都小ミニ児童会館④八軒西小ミニ児童会館―の４館が対象になることを公表。①と②は、義務教育学校と併設した新型児童会館として７、８年度の開設に向けて整備する。学校の空き教室を活用したミニ児童会館の③と④は、面積拡張工事に着手し、いずれも１２月に開館する。

　このほか、放課後児童クラブの安定的運営や職員の継続的な関わりを促進する観点で、民間児童育成会における常勤職員の複数配置に伴う補助の拡充を補正予算で要求し、可決されたことを報告した。

(札幌市 2024-10-11付)