札幌市東地区学校規模適正化検討委　東苗穂小と伏古小再編へ　伏古小に新校舎　児童館も

（札幌市 2024-10-15付）

山根教育長（左）と岩谷代表委員

　札幌市東区伏古本町・札苗地区の学校規模適正化について協議する検討委員会（岩谷隆司代表委員）は、東苗穂小学校と伏古小学校を再編する方針を固めた。再編校は伏古小敷地内に建設し、児童会館を複合化することなどを示している。１０日、岩谷代表委員が市教委を訪問し、山根直樹教育長に意見書を手渡した。

　市教委は３年度、児童数の減少が続く東苗穂小と伏古小を再編する案を提示。５年２月から保護者や地域関係者らで構成する検討委員会を設置し、学校規模適正化にまつわる課題について協議を進めてきた。

　９月中旬の第７回委員会で方針が固まり協議が終了したことから、これまでの検討内容を踏まえた意見書をまとめた。

　再編校は伏古小の敷地を活用し、児童会館を複合化することなどを求めている。

　通学区域については、両校の現在の区域を合わせたものにすることを提案。一部の児童は、通学距離が伸びたり通学路が変更になったりすることが考えられることから、通学安全に関する取組を充実させる必要性を示した。

　また「新しい学校」にふさわしい学校名を別途検討するよう要望した。

　意見書を受け取った山根直樹教育長は「意見書の内容を最大限尊重し、しっかり取り組んでいきたい」と述べた。

　市教委は今後、２１日に開催する教育委員会会議に両校の再編案を提出し、承認されれば来年１月にも校舎などの基本・実施設計を公募型プロポーザルで公告する見通し。

　開校時期は、設計の進捗に従って定まる工期によって明確になる見通し。設計から工事完了までの期間は５～７年程度を見込む。

(札幌市 2024-10-15付)