【解説】学校満足度など改善傾向

（解説 2024-10-30付）

文部科学省は２５日、２１世紀出生児縦断調査（平成１３年出生児）の結果を公表した。コロナ禍が明け、学校生活の満足度、精神的健康、自尊感情は改善傾向に。「子どもは持ちたくない」と回答した女子は１２・３％と上昇が続いている。

　２２歳の青年２万１５２３人から回答を得た。

　「友人関係がうまくいっている」との回答は０・５ポイント上昇して８８・３％、「教師との関係はうまくいっている」は２・５ポイント上昇して８７・１％に。一方、「学校の勉強は将来役に立つ」との回答は１・１ポイント下降して８１・５％だった。

　日常の精神的健康や安眠度も改善傾向にあり、自己肯定感があるとの回答は４年前の３６・０％から４４・８％と上昇傾向にある。

　将来の進路は「現在在学している学校を卒業後に働く」が８割以上と最も高いが、「まだ決まっていない」が２・４ポイント下降して３・８％に。

　就職先で重視している点は「給与や賞与が高い」「生活の必要に応じて休暇を取りやすい」「職場の雰囲気がよさそう」「自分のやりたい仕事ができる」の順に高いが、いずれも１年前と比べ５ポイント以上下降した。

　就職活動の実施状況は「学校での進路・就職相談や模擬面接」が１９・８ポイント上昇して５４・２％、「採用試験対策」が２５・９ポイント上昇して６４・９％となった。

　結婚に関する考えについては「２４歳までに結婚したい」との回答が男子４０・４％、女子が５１・５％と最も高いが、男子は「３０～３４歳」、女子は「２５～２９歳」が上昇した。

　結婚はしたくない男子は５・９％、女子は７・８％、子どもは持ちたくない男子は７・１％、女子は１２・３％といずれも上昇した。

(解説 2024-10-30付)