道公教 第6ブロック研修会 個々の良さ見逃さない 元サッカー選手・大森氏講演(札幌市 2024-11-06付)
道公教第6ブロック研修会
道公立学校教頭会(深澤一寛会長)は10月29日、ホテルライフォート札幌で第6ブロック(札幌市)研修会を開いた。市立小・中学校の教頭約130人が参加。講演では、元プロサッカー選手でサッカー解説者を務める大森健作氏が講師を務め、自身が挫折した際の経験をもとに、心に響く言葉の価値を伝えた。
開会に当たり、新谷和彦副会長は第4期教育振興基本計画に触れ「日本社会に根差したウェルビーイングの向上や学校課題の解決に向け、教頭の果たす役割や職責の重さはますます大きくなっている」と強調。研修を通して教頭としての知見を深め、職能の向上に寄与することを期待し「第6ブロックの活動の充実につながれば」と祈念した。
活動内容の交流では、会務、会計中間決算のほか、各部および札幌市小学校教頭会、市中学校教頭会が活動実績を報告し、相互理解を深めた。
講演では、スポーツキャスターの大森氏が「あの一言があればこそ、今がある」と題して講演。大森氏は愛媛県西予市出身。南宇和高校卒業後、Jリーグの横浜Fマリノスに入団し、鹿島アントラーズやコンサドーレ札幌などを経て、平成19年の引退まで14年間、Jリーガーとして活躍した。
大森氏はJリーガーとして、ピッチに立つまでの紆余曲折を回顧。「苦しい時にこそ、様々な出会いがある」と述べ、プロ1年目のエピソードを紹介した。
横浜Fマリノスに在籍していた際、当時先輩選手だった現柏レイソル監督の井原正巳氏が「“お前の武器はなんだ?”と聞いてくれて、自分の強みと長所を考えることができた」と原点回帰。「“お前の左足は武器になると思うから、磨け”」と、かけられた言葉を励みに、自己研鑚を積むことができたとし「どん底だった時期にかけてくれた言葉は忘れない。長所を伸ばすことは、可能性の波及を導く」などと経験を語った。
教育現場においても同様に「児童生徒一人ひとりの個性や性格は異なる。個々の良さを見つけ出し、見逃さないことが教師にできること」と呼びかけた。
(札幌市 2024-11-06付)
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