“命”の大切さを実感 札幌陵陽中 親子ふれあい教室(札幌市 2024-11-07付)
陵陽中親子ふれあい教室
札幌市立陵陽中学校(石井貴司校長)で10月28、29日の2日間、親子ふれあい教室が行われた。同校の3年生が直接乳児と触れ合い、母親から育児の大切さを聞くことで、命の大切さや親としての役割を考えるとともに、思いやりを育む機会とした。
豊平区の子育てサロンと地域の子育てサロンが主催。生徒が親子と触れ合う中で、命の大切さを学ぶことを目的としている。取組内容は妊婦体験や生命の誕生に関する座学授業など様々で、本年度は区内5中学校から申し込みがあった。
同校には、乳幼児健診に訪れた親子16組が参加。3年生120人が家庭科の授業の一環として、子どもの成長段階や支援の必要性を学習した。
グループ交流で生徒は0~1歳児の乳児と触れ合い、泣いている子どもに玩具を見せてあやしたり、絵本を読んだりした。膝の上で子どもを抱く姿も見られ「小さくて柔らかい」と命の温かさを感じた。
母親に対して「今の時期はどんな遊びが好きですか」と尋ねるなど、育児の苦労も質問。日々の成長を喜ぶ母親の話を聞き、両親から受ける愛情の大切さを学んだ。
生徒の今村瑠奈さんは「とてもかわいくて癒やされた」と笑顔。一方「目を離したら転んでしまいそうで、子どもの命に関わる危険を大人が守らなければいけないと思った」と振り返った。
取組を見守った一関浩教頭は、コロナ禍で久々に再開した同教室について「命の大切さを本物に触れることで学べる貴重な機会。様々な人との関わりで命の大切さを学ぶことができれば」と期待を寄せた。
(札幌市 2024-11-07付)
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