【解説】食育に関する世論調査(解説 2024-11-18付)
内閣府は食育に関する世論調査をまとめた。小中学生に必要な食育の取組として5割以上が「食生活や食文化を学べるコンテンツの充実」「保護者が食について学ぶ機会の充実」「地場産物の利用拡大など学校給食の充実」と回答。学校給食の充実を求める声は男性45・6%、女性57・2%、学校における食に関する指導の充実は男性45・6%、女性53・6%と差が見られた。
平成17年に制定された食育基本法においては、食育の目的を「様々な経験を通じ、食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践できる人間を育てること」と規定している。
規則正しい食生活や栄養バランスの取れた食事の実践、食を通じたコミュニケーションやマナー、自然の恵みや伝統的な食文化への理解も含まれる。
食品価格の高騰など食を取り巻く環境が大きく変化する中、知育、徳育、体育の基礎となる食育の推進は一層重要になっている。
調査は18歳以上の日本国籍を有する3000人を対象に、7月25日~9月1日に実施した。
乳幼児に対し必要な食育の取組は「保護者が食について学ぶ機会の充実」が71・8%と最も高く、「幼児教育施設における給食の実施・充実」「保育士・幼稚園教諭・保育教諭等を目指す学生の食に関する指導力向上」がいずれも4割以上。
小中学生に必要な食育の取組は「児童生徒が食生活や食文化を学べるコンテンツの充実」が56・0%と最も高く、特に18~29歳の若年層で高い傾向にある。
「保護者が食について学ぶ機会の充実」は53・7%、「学校給食における地場産物の利用拡大など学校給食の充実」は51・7%でいずれも特に政令指定都市での割合が高かった。
(解説 2024-11-18付)
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