【解説】地域活動学習 上昇傾向(解説 2024-11-27付)
道教委は、6年度生涯学習推進体制の整備状況(6月1日現在)をまとめた。教育委員会による生涯学習活動で最も多いのは「読書環境の整備や読書活動を支援する人材育成」。現代的課題に関する学習機会では「地域活動に関する学習」の割合が教育委員会、首長部局、団体等のいずれも前年度と比べて上昇した。
調査は、平成28年度から道内179市町村を対象に毎年実施。
生涯学習の推進に関する宣言を行っている市町村は7・3%、生涯スポーツや健康づくりに関する宣言を行っている市町村は31・3%。生涯学習推進に関する付属機関・外部組織等の設置状況は「社会教育委員の会議」が98・9%で最多。次いで「スポーツ審議会」「文化審議会」が多かった。
教育委員会、首長部局、団体等でそれぞれ調査した「子どもたちを支える生涯学習活動の取組」をみると、教育委員会では「読書環境の整備や読書活動を支援する人材の育成などの取組」が95・5%と最多。首長部局では「アウトリーチ型の家庭教育・子育て相談などの取組」「女性の視点を生かした子育てや育児に関する学習の機会」、団体等では「地域住民が学校教育や放課後活動を支援する取組」「子どもたちに対する自然体験、ボランティア等の体験活動の機会」が多かった。
現代的課題等に関する学習機会では、教育委員会、首長部局で「超高齢者社会に関する学習」、団体等で「安全・安心な生活に関する学習」が最多。前年度比では、いずれも地域活動に関する学習の割合がやや上昇している。
生涯学習推進上の課題で「極めて重要」「重要」との回答が最も多かったのは「住民の生涯学習に対する意識やニーズの把握」で「住民に対する生涯学習の普及啓発」「学校・家庭・地域の連携の促進」が続いた。
(解説 2024-11-27付)
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