道総合教育大綱の改定素案 教育・子ども施策を連携 相互協力で支援充実へ(道・道教委 2024-11-27付)
道は7年度からスタートする道総合教育大綱の改定素案をまとめた。基本理念では教育・子ども施策の相互連携を掲げ、「持続可能な社会の創り手を育む」など四つの基本方針のもと、43の施策から今後の方向性を示している。12月25日までパブリックコメントを実施し、子どもを含めて広く意見を募集する。
道総合教育大綱は本道の教育、学術、文化の振興に関する総合的な施策の目標や根本となる方針を定めるもの。4回目の改定を迎える今回、国の教育振興基本計画やこども大綱を踏まえ「学び」と「育ち」に係る政策の緊密な連携を図る。
基本理念では、グローバル化や情報化の急速な進展、AI・ICTの活用が広がる現状から前例にとらわれない新たな発想と行動力を持つ人材や、多様な価値観に基づいて地域課題・地球規模の課題解決をけん引する人材を育成していく方針を明記。
求められる人間像として「夢や課題に新たな発想で挑戦する人」「ふるさとを愛し、グローバルな視点で地域の発展のために行動する人」「互いの個性や文化の違いを尊重し、共に力を合わせる人」「自らの意見を表明し、社会づくりに参画する人」を掲げ、知事・教育委員会が連携し、ライフステージの各段階に応じた施策を推進するとした。
個別具体の施策を43項目で整理。「教育DXの推進」「医療的ケア児への支援の充実」「ヤングケアラーへの支援の充実」「子どもの意見表明の機会の確保」などの新規項目を追加する。
教員確保に向けた教職の魅力向上、働き方改革の着実な推進も明記。教育・福祉施策の連携を強調する施策項目も多く、いじめ防止、不登校支援、児童虐待防止、貧困対策など様々な分野で学校・家庭・地域・行政等の相互協力による支援の充実を掲げている。
パブリックコメントの結果をもとに7年1月の第4回総合教育会議で改定案を審議。7年4月から施行する。
(道・道教委 2024-11-27付)
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