石狩局 働き方改革中間報告会 改革を「自分事」に 校務DXなど成果報告
(道・道教委 2024-11-27付)

 石狩教育局は18日、働き方改革推進事業中間報告会を開催した。働き方改革推進事業の推進校など4校の校長が校務DXや業務平準化の取組と成果を報告。教職員自らが働き方について考える意識の重要性を共有した。

 開会に当たり田中賢一局長があいさつ。勤務時間を意識した働き方とともに、子どもの資質・能力の定着を図る質の高い教育につながっているかを検証する必要があるとし「勤務時間の意識と業務改善に関する各学校からの事例に基づき、学校が組織的に取り組めるよう協議を進めていきたい」と呼びかけた。

 続いて野幌高校の壽淺章洋校長が、教職員アンケートによる学校課題の明確化や教職員の意識改革、デジタル学習コンテンツ導入について報告。デジタル化の進展によって教員間のコミュニケーションがより重要になるとの考えを示し、対話を働きかける管理職の役割も提起した。

 当別高校の保格秀規校長は業務平準化に向けた分掌再編を報告。一部の教員に集中していた業務を仕分けることで協働化を進めるとともに、担当者としての自覚につながるなどの効果を示した。

 札幌北陵高校の加藤誠校長は、定期的に職員と対話する「1on1ミーティング」による状況把握や採点アプリの導入の効果を発表。教育内容が過密化するカリキュラム・オーバーロードの課題にも触れ、改善に向けた取組を進める意欲を示した。

 北広島市立東部中学校の堀田裕之校長は、日報・職員会議資料などの情報を一元化する職員ポータルの運用や、デジタル採点システム導入について報告。教職員から様々な提案が出るなど教員の変化を伝えた。

 最後に渡島教育局の松田賢治主幹が講評・助言。働き方改革を進める校長のリーダーシップとともに、個々の教職員が「自分事」として目指すべき働き方を考え、対話する学校づくりを進める必要性を強調。登下校対応など学校業務の外部化を進めるため、保護者・地域住民に対して丁寧に説明し、理解の醸成に努める校長の役割を提起した。

(道・道教委 2024-11-27付)

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