帯広市校長会　学校経営研究協議会　学び続ける時代に対応　提言発表や講演等通し研鑚

（関係団体 2024-11-28付）

　【帯広発】帯広市校長会（能戸貴英会長）は１４日、市役所で学校経営研究協議会を開いた。市内の小・中学校および義務教育学校の校長が出席。提言発表や講演等を通して、校長としての職務向上や学校教育の改善・充実を目指し研鑚を積んだ。

　市小学校長会は研究主題を「自ら未来を拓き　ともに生きる豊かな社会を創る　日本人の育成を目指す小学校教育の推進～ふるさとに誇りと愛着をもち　ともに未来社会の創造に挑戦する子どもを育てる学校経営の推進」と設定。

　市中学校長会では「ふるさとに学び、新たな未来を切り拓くたくましい人間を育てる中学校教育」と研究主題を定めている。

　この研究主題のもと、校種ごとに学校経営や生徒指導などの委員会に分かれて各研究を推進している。

　開会に当たり、能戸会長があいさつ。今日的な教育課題に触れ、教職員一人ひとりが学び続ける時代に対応していかなければならないと強調するとともに「本研究協議会を通して校長会の協働性を高めながら、学校経営に生かし、市の教育の発展に寄与していただきたい」と期待を寄せた。

　また、来賓あいさつで帯広市教委の広瀬容孝教育長が祝辞を述べ、大会の成功を祈念した。

　続いて、清川小学校の新津貴裕校長が「新しい時代の社会を形成する力の育成を目指す教育活動の推進における校長の在り方」と題し、キャリア教育およびふるさと教育に関する考察・校長としての関わりについて提言。

　また清川中学校の小野稔之校長が「社会に開かれた教育課程の実現～学校や地域の特色を活かした教育課程の編成・実施」をテーマに発表した。

　講演では「令和の教育について思うこと」と題し、十勝教育局の新山知邦局長が講師を務めた。コロナ禍以降、世間の目が厳しく子どもを預かる教育現場において生じる影響と自己肯定感の低さを課題として挙げ「一人ひとりの子どもを主語にする学校教育」「学び続ける教師を目指して」といった視点から社会や教育的な変遷を交えて言及した。

　このあと、グループ協議および全体報告を行い、学校経営の充実・発展に向けて研鑚を積んだ。

(関係団体 2024-11-28付)