【解説】ことしの漢字は「金」
(解説 2024-12-16付)

 ことしの世相を表す「今年の漢字」に“金”が選ばれた。

 今年の漢字は、日本漢字能力検定協会(本部・京都、山崎信夫代表理事、理事長)が漢字の素晴らしさや奥深い意義を伝えるために平成7年から始めたもの。

 毎年、年末に1年の世相を表す漢字一字とその理由を全国から募集し、最も応募数が多かった漢字を選んでいる。12月12日(いい字一字)の「漢字の日」に、年中行事として毎年発表している。

 ことしも11月1日から12月9日の期間にウェブで募集。全国から22万1971票が寄せられ「金」が1万2148票を集めて1位になった。

 また、2位に「災」、3位に「翔」、4位に「震」、5位に「新」、6位に「選」、7位に「変」、8位に「暑」、9位に「楽」、10位に「米」がそれぞれ選ばれた。

 1位に輝いた「金」は、平成12年、24年、28年、令和3年に続く5回目となる。ことしは、オリンピック・パラリンピックの日本人選手や、メジャーリーグの大谷翔平選手らの活躍による“光”の「金(きん)」と、政治の裏金問題、闇バイトによる強盗事件、止まらない物価高騰など、“影”の「金(かね)」の話題が尽きなかったことから選ぶ人が多かった。

 2位の「災」が選ばれた主な理由として、元日に起きた能登半島地震や、翌日にも航空機衝突事故が発生するなど「災」とともに始まった1年であり、能登半島では、その後も豪雨に見舞われるなど「災」害が続いたことなどが挙げられた。

 3位の「翔」は、大谷「翔」平選手の大リーグにおける50―50の達成や3回目のMVPの獲得に多くの国民が勇気を与えられた。大谷選手の活躍に触れて、自らも飛「翔」したいとの願いを込めて選ぶ人も多かった。

(解説 2024-12-16付)

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