【解説】専門学校生の意識調査
(解説 2024-12-18付)

 公益社団法人道私立専修学校各種学校連合会(北専各連)は専門学校在学生の6年度意識調査の結果をまとめた。職場選択で重視する点は「給料」「人間関係」「やりがい」の順に高く、ここ数年間では給料や休暇面を重視する傾向が高まっている。

 調査は、学生の入学経緯、現在の認識や生活の状況を調べるため例年実施しているもの。調査期間は5月上旬~6月下旬。2年生1642人から回答を得た。

 卒業高校の学科は普通科が64・7%で商業科、総合学科がいずれも8・5%など。

 進路相談の主な相手は母親が31・1%、担任の先生が17・3%と高いが、男子は担任の先生、女子は母親が最も高いなど男女間の差も見られた。

 専門学校を決めた動機は「希望する資格が取得できる(33・6%)」「希望する職業に就職できる(33・0%)」「希望する技術が身に付く(15・6%)」の順に高い。

 中学校時代、専門学校の職業体験講座に参加した学生は17・5%。このうち29・9%が訪問した専門学校に進学していることが分かった。

 68・8%が目標の資格が取得できる授業に満足を感じており、62・6%が「高校時代より専門学校の学生生活が充実している」と回答している。

 授業内容は「理解しやすい」が16・0%、「難しいけれど理解できる」が37・7%、「普通」が33・7%、「難しくて理解しにくい」が9・9%となっている。

 専門学校入学の総合的評価は「大変満足」「満足」を合わせて55・0%と肯定的回答が過半数を占めた。

 生活形態は自宅通いが64・7%と最も高い。寮や借家など自宅以外に住む学生の仕送り月額は「5万円以下」が56・4%、「5~10万円」が30・5%、「10~15万円」が5・3%、「15万円以上」が1・1%だった。

(解説 2024-12-18付)

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