【解説】高卒者内定率 59・2%
(解説 2024-12-17付)

 文部科学省は7年3月高校卒業予定者の就職内定状況(10月末現在)を公表した。道内高卒者の就職内定率は59・4%で前年同期と比べて1・0ポイント減少。道外企業への就職希望者数は438人で3年連続の増加となった。

 調査は高校生の就職問題に適切に対応する参考資料を得るため、来春卒業する国公私立の高校生の就職予定者を対象に昭和51年度から実施している。

 道内では来春卒業予定者3万5104人のうち6160人が就職を希望。このうち道内企業の就職希望者は55人減の5722人、道外企業の希望者は64人増の438人だった。道外企業の就職希望率は男子が9・7%、女子が3・8%。

 10月末現在における内定者数は3656人。このうち道内企業の内定者数は3386人で、内定率は59・2%と前年同期比で0・2ポイント増加した。道外企業の内定者数は270人、内定率が61・6%で20・5ポイント減少した。

 全国の就職内定率の平均は77・3%で0・1ポイント増加。内定率の高い都道府県は愛知県(88・9%)、富山県(87・9%)、福井県(86・1%)、栃木県(85・6%)、山口県(85・5%)、三重県(85・2%)などと続いた。

 最も低い県は沖縄(51・5%)で、つぎに北海道(59・4%)、高知県(64・1%)、千葉県(65・4%)、神奈川県(67・2%)、青森県(67・8%)など。文科省は今後、12月末現在の高校生の就職内定状況を調査し、状況を踏まえ必要に応じて厚生労働省と連携した就職支援を行う。

 道労働局の新規高卒者の職業紹介状況によると、10月末現在における道内求人数は1万7754人で4年連続の増加。一方で求職者数は減少が続き、求人倍率は過去10年で最も高い3・56倍となっている。

(解説 2024-12-17付)

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