札幌市教委　学校管理規則一部改正　春季休業　２日間延長　新年度準備へ多忙化解消

（札幌市 2024-12-18付）

　札幌市教委は１６日の教育委員会会議で、市立小・中学校、義務教育学校、特別支援学校（小・中学部）、幼稚園の春季休業に関する学校管理規則等の一部を改正した。新年度準備に伴う教職員の多忙化解消や教育環境の整備に向け、休業期間を２日間延長。暦にかかわらず新年度準備に向けた稼業日を５日間確保する。

　現行の規則で示している春季休業期間は、市立園が３月２６日から４月６日まで、市立小・中学校、義務教育学校、特別支援学校（小・中学部）が４月５日まで。新年度の準備に向けた稼働日数は土日を含めると、暦によって３～５日間の変動があった。

　４月１日の人事異動に伴い、学校現場では新たに着任した教職員を含めた体制で学級編制や教材の採択、年間カリキュラム等の構築に努める必要がある。子どもを取り巻く状況が大きく変化していることを踏まえ、学校運営の基盤となる多岐にわたる業務や子どもへの理解を深めるための取組が十分確保できるよう、昭和３２年以来６７年ぶりに改正することにした。

　改正後の春季休業期間は小・中学校、義務教育学校、特別支援学校（小・中学部）が４月７日まで、園が４月８日まで。これに伴い暦にかかわらず、毎年度土日を除く５日間の稼業日を確保することができるようになる。

　市立高校、中等教育学校、特別支援学校（高等部）は３月２５日から４月７日までを維持する。

　年間の総授業時数に関して、市教委は小・中学校は学習指導要領で定める標準授業時数を２日前後上回って設定しているため、支障はないとしている。

　改正は１２月中に園・学校および保護者に通知する予定で、入学式の日程は引き続き各校・園で日時を定める方針。

(札幌市 2024-12-18付)