【解説】道内若者　自身の価値観低い傾向

（解説 2025-01-15付）

　道内の若者は「自分には人に誇れる個性がある」「自分の行動で、国や社会を変えられると思う」など自身の価値観について、他の都道府県に比べ低い傾向にあることが日本財団の第６７回１８歳意識調査で明らかになった。

　今回は「価値観・教育」について、地域間比較調査を実施。各都道府県の１６～１９歳男女５０人ずつ計４７００人を対象に調査した。

　道内分の結果をみると、進学を考えていない・進学しなかった理由は「特に理由はない・何となく」が２９・２％で最多。「進学して学びたいことがない」が２５・０％、「学費が高い」「行きたいと思える進学先がない」が共に２０・８％で続いた。

　一方、進学意欲が高まることを聞くと「自分自身の興味・関心に合致する大学がある」が５０・０％で最も多く、「学びたい科目が柔軟に選択できる大学がある」「国立大学よりも安い学費の大学がある」などと続く。

　進学先選択で重視したことは「学部・学科」「学べる内容」がいずれも７割以上に。「取れる資格」「自分の学力と合っているか」なども約５割の回答があった。

　将来、育ったまちで暮らしたいかについて６５％が「暮らしたい」「どちらかといえば暮らしたい」と回答。都道府県別順位で８番目に多いことが分かった。

　暮らしていたまちで「自分が就きたい仕事があるか」について「同意する（どちらかといえば同意するも含む）」と回答した者は約６割。「将来の選択肢が多いか」の質問に対しては４６％が同意した。

　自身の価値観について「自分には人に誇れる個性がある」に同意したのは約５割で全国ワースト３位。「自分の行動で、国や社会を変えられると思う」「誰しも、努力をすれば生活水準を上げることができる」に同意した者も共にワースト２位の結果となった。

(解説 2025-01-15付)