【解説】障がい特性の理解・配慮を

（解説 2025-01-23付）

　道こども施策審議会障がい児支援部会は、障がいのある子ども当時者からの意見聴取実施結果報告書をまとめた。子どもたちからは、障がい特性への理解・配慮や点字ブロック・音声信号を増やすよう求める声などが上がった。

　道こども施策審議会は、本道における子ども施策の推進を図るため、本年度から設置。こども施策部会をはじめ、１１部会で構成し、新たなこども基本条例とこども計画の策定に向けて調査・審議を進めている。

　部会のうち、障がいのある子どもなどへの支援体制の整備等を図る障がい児支援部会では、昨年９月１１日～１２月２日の期間で道内の障がいを抱える子ども（高校生、中学生、小学生）４２人を対象に意見を聴取した。

　「今の生活に満足しているか」について「満足している」が１８人、「まあまあ満足」が１５人、「あまり満足していない」が４人、「満足していない」が５人。

　「現在、困っていること、不安に思っていること」（選択回答）では「将来のこと」が１８人で最も多く「人間関係」が１５人、「勉強」が１３人、「自分の体」が８人などと続いた。このほか、相談先がないことや大人の子どもへの対応の仕方に不安視する声もあった。

　これら困っていること、不安に思っていることについて、どのようにしてほしいかを聞くと「障がいの特性を理解して配慮してほしい」「プラスボイスやＵＤトークがあると良い」「他校の生徒や同年代で話せる機会を増やしてほしい」「点字ブロックや音声信号を増やしてほしい」などの意見が寄せられた。

　結果は道のホームページに掲載。子どもたちの意見と共に意見に対する道の考え方を示している。

　道は今後、子どもの意見や各部会の調査・審議内容等に基づき、年度末をめどに条例・計画を策定する。

(解説 2025-01-23付)