【解説】学び合う職場環境を重視(解説 2025-01-29付)
道教委は教職員研修に関するアンケート結果をまとめた。子どもたちの学びのロールモデルとなる「新たな教師の学びの姿」を実現するため、管理職の7割が「教員同士が連携・協働して学び合う職場環境づくり」「校内研修や授業研究など校内での学びの重視」を重視していることが分かった。
アンケートは次年度の道教職員研修計画の策定に活用するため全公立学校の管理職・教員を対象に実施。
Plantに関しては管理職の80・6%、教職員の67・9%が「共通理解が進んでいる」と回答。管理職にとって学校全体の共通理解が困難な事項は「新たな教師の学びの姿、研修観の転換」が47・6%と最も高い。受講奨励で活用する資料は「教員育成指標」「学校経営・校内研修に関する資料」「Plant」の順に高かった。
新たな研修制度が始まり変化した点として、管理職の44・6%、教員の22・1%が「主体的に参加する意識の向上」を挙げている。
受講奨励で時間をかけている内容は「キャリアステージに応じて求められる資質・能力」「今後必要と考えている研修内容」が6割以上。
今後高めたい資質・能力をみると、管理職は「人材を育成する力」「経営ビジョンを構想する力」「教育理念とリーダーシップ」、教員は「授業力」「教科等や教職に関する専門的知識・技能」「ICTや情報・教育データを利活用する力」の順に高かった。
校内研修の活性化を図る工夫として、テーマを学校課題や個人の希望課題に設定して参画意識を高めたり、短時間のミニ研修を行ったりする例も。研修時間確保の取組では「研修日に会議・部活動を入れない」「職員会議を短時間で実施し、会議後に研修を行う」「チャットで意見交換」などが報告されている。
(解説 2025-01-29付)
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