【解説】読書感想文 親の9割が支援(解説 2025-08-07付)
夏休みの宿題で、子ども・保護者共に大変なものの一つに挙がる「読書感想文」。保護者のうち、9割が「関わる」と回答したことが、㈱ベネッセコーポレーションの調査で明らかになった。
同社が提供する通信教育講座「進研ゼミ小学講座」を受講する全国の小学生とその保護者を対象に、インターネットで調査。小学生1万6741人、保護者2803人から回答を得た。
保護者の夏休みの悩みで最も多かったのは「自宅での食事の準備」。以下「夏休みの宿題をみること」「動画・ゲームの使い方・ルール対策」などと続いた。
夏休みの宿題で大変なものは、子ども・保護者共に「読書感想文」が2位に挙がった。
読書感想文にいつから着手したかを問うと、「夏休みが始まってから」と回答した割合が85・6%とトップ。「夏休みが始まる前の7月以降」が11・5%、「6月以降」が2%だった。
一方、読書感想文に対する保護者の関わりをみると、「本選びから記入まで全て手伝う」割合は15・5%、「一部を手伝う」が42・4%、「アドバイスはする」が32・3%で、90・2%が何らかの形で関わると回答。保護者からは「本を読む習慣がないので、興味のある本を探すところから手伝うことが大変」「感想文になるほどの長い感想を絞り出させることが大変。親の誘導が必須」などの声が上がった。
同社は、保護者が大変だと感じる宿題の3位に「日記」が挙がっていることを指摘し「子どもに自分の考えを文章で書かせることの大変さがうかがえる」との見解を示した。読書時間が長いと、理解や思考、表現などを得意と捉える傾向があるとし「子どもの興味・関心や考えを広げる機会として、取組を支援していただきたい」とした。
(解説 2025-08-07付)
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