【解説】医ケア児預かり支援高需要
(解説 2025-10-24付)

 道は、7年度医療的ケア児に関する状況調査結果をまとめた。札幌市を除く道内の医療的ケア児の人数は400人に上り、同水準で推移している。

 対象は20歳未満の在宅の医療的ケア児で、4月1日時点の状況を調査した。

 就学状況をみると、小学校通常学級が14人、特別支援学級が54人、特別支援学校小学部が61人。

 中学校段階では、特別支援学校中学部が34人と2年連続で減少した一方、中学校通常学級が9人、特別支援学級が14人と増加傾向にある。

 通園・通学手段は自家用車が148人と依然として最多だが、2年連続で減少。徒歩等やスクールの割合が微増している。

 医療的ケアの主たる実施者は母親が330人と最多。父親などを含めると、家族が担っている例は8割以上に上る。

 家族が抱える主な課題は「家族に急病や緊急の用事ができた時に預け先がない」が180人、「登校や施設等の利用時に付き添いが必要」が153人、「家族以外に預けられるところがない」が121人など。預かり支援や送迎時の移動支援のニーズの高さが浮かび上がった。

 今回から新たに、4年度に開設した道医療的ケア児等支援センターと医療的ケア児コーディネーターの認知度を調査。

 道医療的ケア児等支援センターは129人が「知っている」と回答した一方「知らない」は200人に上った。コーディネーターの認知度は164人で、うち40人が現在活用している。

 道は、6年3月に策定した第1期ほっかいどう障がい児福祉プランで、医療的ケア児コーディネーターは「市町村において配置することを基本」と示しており、11年度までに全179市町村に配置する目標を掲げている。

(解説 2025-10-24付)

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