若者の８割　変革に期待

（解説 2025-12-04付）

　初の女性総理大臣になった高市早苗氏に対し、若者の８２・９％が「日本を変えてくれると思う」と期待していることが、日本財団の１８歳意識調査で分かった。日本が目指す方向性としては「経済が強い国」が４３・９％で最も多かった。

　調査期間は１１月７～１０日。全国の１７～１９歳１０００人から回答を得た。

　初の女性首相誕生への印象は「新たな期待を感じた」が３５・８％、「性別は関係ないと感じた」が３１・６％、「日本社会の歴史的な前進を感じた」が２０・０％。

　首相交代の印象は「政治が動いていること自体は良い」が４７・２％で最も多く、「あらためて不安定な政治の現状を感じた」「一部の政治家による権力争いを感じた」と続いた。

　自民党と日本維新の会の連立政権樹立に伴う自身への生活への影響については、５２・３％が「影響を与える」と考えている。

　高市新首相に対する期待は「日本を良くする信念」が３０・５％、「他国との関係構築力・国際感覚」が２３・７％、「クリーンさ」が２２・７％の順に多かった。「女性の政治参画の促進」を挙げている割合は男性が６・６％、女性が１６・６％だった。

　注力してほしいテーマは「経済・景気対策」が３８・１％、「少子化・子育て支援」が３５・４％で上位に。３位は男性が「税制改革」で２９・６％、女性が「教育」で２４・４％だった。

　政治の安定に必要なことは「新首相の指導力」が２０・７％、「野党の責任ある行動・発言」が１５・１％、「財源の裏付けのある政策提案」が１１・４％。

　日本が目指す国づくりとして「経済が強い国（４３・９％）」「自由で平和な国（３４・４％）」「外交力を備えた国（２３・１％）」「文化的に豊かな国（２１・７％）」「福祉が手厚い国（１９・１％）」の順となっている。

(解説 2025-12-04付)