情セン・タブレットＰＣ活用講座　ＩＣＴ活用指導力高め　基本的な操作方法など学ぶ

（関係団体 2015-10-06付）

タブレットＰＣ活用研修講座

　道立教育研究所附属情報処理教育センターは九月初旬の二日間、同センターで「授業におけるタブレットＰＣの活用研修講座（高・特）」を開催した。高校と特別支援学校の教員十五人が参加。講義・演習を通して、実践に生かすことができるＩＣＴ活用指導力の向上を目指した。

　研修講座は、タブレットＰＣについて、教科の目標を達成するためにはどのように活用することができるのかを、教員の活用、生徒の活用の両面から考えるとともに、地域で導入する各種ＯＳに対応した機材、各教科の授業に効果的なアプリケーションを用いた演習を行い、その効果を体感することで、あすからの実践に生かすことのできるＩＣＴ活用指導力を高めることを目的に実施。高校・特別支援学校の教員十五人が参加した。

　開講式では、同センターの仁藤隆次長があいさつ。タブレットＰＣをはじめとするＩＣＴを効果的に活用した教育において、「ＩＣＴを活用した指導の改善、教員のＩＣＴ活用指導力の向上、情報教育のさらなる充実などが求められている」と指摘した上で、「こうした現状を打開するためのヒントをできるだけ多く獲得していただきたい」と要請。最後に、「それぞれの学校において、本講座で身に付けたことを生かし、ＩＣＴを活用した授業実践の中核として活躍していただきたい」などと期待した。

　続いて、同センターの中井英和研究研修主事が「北海道のＩＣＴ活用の現状」について講義。①教育のＩＴ化に向けた環境整備四か年計画②二十五年度学校における教育情報化の実態等に関する調査結果③ＩＣＴ活用指導力チェックリスト―の三点を中心に説明、解説した。

次いで、佐藤公敏研究研修主事と中井研究研修主事が「タブレットＰＣの基本的な操作方法」について、講義・演習＝写真＝。タブレットＰＣの起動方法および基本操作、カメラ、文書入力、スライド作成などタブレットの代表的なアプリの使用方法を体験した。

　このあと、「授業におけるタブレットＰＣの活用」「アプリを活用した教科指導Ⅰ」をテーマに、講義や演習を行った。

　二日目は、高校部会と特別支援学校部会に分かれ、「アプリを活用した教科指導Ⅱ」「タブレットＰＣを活用した授業の構想」「タブレットＰＣを活用した授業のアイデア交流」について、講義・演習。授業の構想や教材の修正について全体交流したあと、二日間の研修を振り返り、再度、ＩＣＴ活用指導力チェックリストの項目をチェックしたほか、受講成果の活用・普及に向け交流した。

(関係団体 2015-10-06付)