道へき複教育研究連盟がプレ大会　未来に“生きる”力育成　渡島管内９会場で授業公開など

（関係団体 2015-10-06付）

道へき複教育研究プレ大会

　【函館発】道へき地・複式教育研究連盟（田中和敏委員長）は九月二十五日、第六十五回全道へき地複式教育研究大会渡島プレ大会を開催した＝写真＝。大会主題「主体的・創造的に学び、豊かな心でたくましくふるさとを切り拓く子供の育成～へき地・複式教育の特性を生かし、児童生徒一人ひとりに未来に“生きる力”をはぐくむ学校・学級経営と学習指導の充実をめざして」のもと、管内九会場に分かれて、授業公開や研究発表・協議を実施した。

　第四分科会の会場となった七飯町立峠下小学校（白石眞嗣校長）は、研究主題「進んで自分の考えをもち、伝え合い、高め合う子どもの育成～意欲を高める学習過程の工夫を通して」に基づき、算数科において、互いに教え合う子どもの育成について協議を深めた。

　一・二年生と五・六年生の算数科を公開した。うち、五・六年生は大橋由紀子教諭が担当。五年生「分数をもっとくわしく調べよう」、六年生「速さの表し方を考えよう」を学習した。

　五年生は、異なる分母の分数を比べる方法を考えて、それぞれが考え方を書いて発表。全員が分母を同じ数にして、正解を導き出していた。

　六年生は、速さの問題をそれぞれ時間、速さの二つを視点にして問題を解いていた。

　開会式では、道へき地・複式研究連盟の田中委員長（役員代読）が「五年研究の二年次に当たり、研究主題のもと、研究発表を貴重な資料として、研究主題の解明に当たりたい」と大会の趣旨を説明。来賓あいさつでは七飯町教委の與田敏樹教育長（職員代読）が「古くからへき地・複式学級が発展していて、都市部の学校よりも先進的な取組ができる可能性があり、未来の教育を引っ張っていく役割があると思う。子どもたちのあすを開く教育が共有できることを願う」と述べた。

　研究発表では、峠下小研究部の村上直美部長が授業研究の発表を行い、研究協議を実施。次年度の本大会のステップとした。

(関係団体 2015-10-06付)