教育にゆたかな創造を　道特別支援学級教育研究連盟全道大会

（関係団体 2015-10-07付）

道特別支援学級教育研究全道大会

　【岩見沢発】第六十三回道特別支援学級教育研究連盟全道大会空知大会・全日本特別支援教育研究連盟北海道地区研究集会、第四十二回道情緒障がい教育研究会空知大会、第二十六回空知特別支援教育研究大会中空知大会が二日から二日間、滝川市内のホテル三浦華園などで開かれた＝写真＝。「ゆたかな創造を特別支援教育に」を大会主題、「認め合い、育ち合う支援のあり方を考える」を研究主題に設定。特別支援教育の関係者約五百四十人が参加し、公開授業や研究協議、記念講演を通して特別支援教育の実践力を高めた。

　全日本特別支援教育研究連盟（松矢勝宏理事長）、道特別支援学級教育研究連盟（杉本伸司理事長）、道情緒障がい教育研究会（小松晋也会長）、空知特別支援教育研究会（上野喜孝会長）の共催。

　本年度は、三つの大会を合同で実施することから、各大会でこれまで研究してきた内容を包括した上で、空知特別支援教育研究大会の大会主題と研究主題をメーンに据えて実施した。

　初日は、赤平市立赤平中学校、歌志内市立歌志内中学校、上砂川町立上砂川中学校の三校で授業を公開した。授業後に研究協議を行い、授業課題や工夫点について意見を交わした。

　公開授業のあと、滝川市内のホテル三浦華園で開会式を挙行。はじめに杉本理事長が登壇し、「留萌・函館大会の成果と課題を引き継ぎ、さらに研究を深めていければ」と大会の成果に期待を寄せた。続いて、小松会長、上野会長、松矢理事長がそれぞれあいさつしたほか、空知教育局の松山拓男局長、滝川市の千田史朗副市長が祝辞を述べた。

　記念講演では、療育塾ドリームタイム主宰の木村順氏が、「特別支援教育にかける期待」を演題に講演。木村氏は、支援が必要な児童生徒の実態を把握するには発達や疾患、方法論に関する知識に加えて、まなざし、声の抑揚、表情、身ぶりや姿勢など非言語情報を細やかに読み取ることの大切さを指摘。また、ベテランの教師に対しては、これまでの実践や培ってきた経験を言語化し後輩に伝え、指導力の向上につなげていくことの大切さを説いた。

　二日目は、「仲間とともに表現する楽しさや喜びを味わうための指導と支援」「生活習慣の支援」「通常学級から特別支援学級へ～受験、卒業までに必ず身に付けさせたいこと」など、七分科会に分かれて協議した。

(関係団体 2015-10-07付)