「チーム北海道」の意識で 第57回道中研究大会・小西会長あいさつ
(関係団体 2015-09-30付)

道中桧山江差大会
道中研究大会桧山・江差大会で小西会長あいさつ

 【江差発】第五十七回道中学校長会研究大会桧山・江差大会開会式(二十八日付1面既報)における小西俊之会長=写真=のあいさつ概要はつぎのとおり。

 このたび、第五十七回道中学校長会研究大会を、沖合に奥尻島を眺め、雄大な海岸と山並みが連なる桧山地区において、本道の歴史・文化の発祥の地、江差町を会場にして、全道各地区から三百人近くの校長先生方の参加を得て開催できることは、道中学校長会として大きな喜びとするところである。

 本大会の開催に当たり、長きにわたって大会開催に向け、多大な尽力をいただいた主管の桧山校長会をはじめ、後援いただいた函館市中学校長会、渡島小中学校長会、指導・支援をいただいた道教委、桧山管内教委連、江差町、江差町教委、桧山管内各町教委、道PTA連合会ほか管内教育関係団体、関係各位に敬意と感謝を申し上げる。

道中学校長会は「中学校長の職能向上を図り、本道中学校教育を振興する」ことを目的とし、創立から六十八年目を迎えた。この間、多岐にわたる教育課題に対応すべく、その時々の要請に基づく研究主題を設定して研究活動に取り組んできた。学校の最終責任者である我々校長の力量がますます問われる中、この二日間の研究大会は、校長の職能向上を図るための最も大切な活動と考えている。

 大会主題の「豊かな人間性と未来に生きる確かな学びの力を育てる中学校」の実現に向け、「北海道の里、追分流るる江差から、未来を切り拓く逞しさ溢れる子らを」を副主題とし、四ヵ年継続研究のまとめの年に当たる本大会において、熱心で活発な研究協議が行われることを期待している。

 さて、私たち校長には、中学校教育の課題を踏まえ、人間尊重の精神に徹し、子どもたちに「生きる力」を育む教育を推進するとともに、これからの時代に求められる学校づくりに向け、これまで以上にリーダーシップを発揮し、特色ある教育活動の一層の充実に努める責務がある。

 また、校長会の使命である「教育の質の向上」を目指し、学校改善に全力を注ぎ、学校力の向上を図らねばならない。

 そのためには、各地区、各学校の実践とその成果の交流を大切にしながら、地域・保護者の理解と協力を得るとともに、教育関係機関・関係団体と協働し、互いに「チーム北海道」の意識をもって、粘り強く、着実に取組を進めていくことが大切と考える。その意味からも本大会の果たす役割は大きいものがあると言える。

 また、全日中教育ビジョンに示されているとおり、学校こそが教育改革の現場であり、我々教師こそがその実践者であるという自覚のもと、私たち校長がオール北海道の意識を共有し、力を合わせて本道の教育をより良いものにすべく学校経営に当たっていきたいと、あらためて考えるところである。

このあと、大会一日目は、教育再生実行会議アドバイザー・貝ノ瀨滋氏による教育情勢講話、午後からは、五つの分科会が行われる。担当地区を代表して提言される校長先生方、各分科会において指導・助言をいただく道教委の皆さんに、心より感謝申し上げるとともに、グループ協議の中で質の高い研究討議が行われるよう期待している。

大会二日目には、全日本中学校長会会長・伊藤俊典氏からの教育情勢報告、また来月末に開催される全日本中学校長会研究協議会福岡大会で発表される二人の校長先生から提案概要の説明が行われる。続いて大会記念講演が、㈱いまかね代表・栗城敏雄氏によって、「挑戦し続ける我が人生への感謝」と題して行われる。私たち校長の視野を広げる話がうかがえるものと大いに期待している。

 結びに、主管いただいた桧山校長会には、大会実行委員長・大村徳則校長先生を中心に、管内の小・中学校の校長先生方が総力を結集し取り組んでいただいている。また、函館と渡島の校長先生方にも協力いただいている。皆さんの尽力に対してあらためて敬意を表すとともに、参会の皆さん方とともに心よりお礼申し上げる。

「連携し、前進する道中」を目指した活動の中核として位置付けられる本研究大会の成果が、来年度から新たにはじまる四ヵ年継続研究につながっていくことを心より願い、開催に当たってのあいさつとする。

(関係団体 2015-09-30付)

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