全子連・道子連　道地域子ども会育成研究協開催　たくましい子育む環境を　諸課題の解決方策探る

（関係団体 2015-10-13付）

道地域子ども会育成研究協開く

　【旭川発】公益社団法人全国子ども会連合会（丸山康昭会長）と一般社団法人道子ども会育成連合会（朝日照夫会長）は三日から二日間にわたって、士別市民文化センターで二十七年度道地域子ども会育成研究協議会を開催した＝写真＝。メーンテーマは、「子どもをたくましく育む環境づくりを目指して」。全道から約百五十人が参加し、事例発表や分科会協議を通して、地域における子ども会活動の課題解決の方策を探った。

　上川地区地域子ども会育成連絡協議会、士別市子ども会育成連絡協議会主管、文部科学省、道教委、士別市教委、上川管内社会教育主事会などが後援。

　メーンテーマは、「子どもをたくましく育む環境づくりを目指して～子どもがいきいきと活動するための育成者のかかわり方」。

　冒頭、あいさつに立った朝日会長は「地域に根付いた子ども会活動に向けて、社会へアピールしていくことが大切。今後の子ども会の活性化に向けて、本大会では活発な意見を寄せてほしい」と呼びかけた。

　つぎに、全国子ども会連合会の成田國英常務理事があいさつ。「子ども会活動の現状をみると、加入率の低下や若い世代の指導者不足などが課題」と述べ、大会成果を課題解決に活用するよう期待を寄せた。

　次いで、二十七年度道子ども会育成連合会表彰に移り、朝日会長が枝幸町の山臼子ども会や中標津町の西泉町内会子ども会など五団体、二十一人の受賞者に表彰状を手渡した。

　続いて、来賓あいさつとして、上川総合振興局保健環境部の宮腰知章環境福祉長、上川教育局の小野寺一郎局長、士別市の牧野勇司市長が登壇した。

　宮腰環境福祉長は「子ども会活動は、本道の未来を担う子どもの心身発達の有意義な場。大会成果を各地域の活動につなげてほしい」と高橋はるみ知事のメッセージを代読した。

　道教委の柴田達夫教育長の代理として出席した小野寺局長は、子どもの適切なインターネット利用について理解を呼びかけ、「これからも、生きた体験活動を子どもに提供してもらえれば」と話した。

　牧野市長は、子どもの健全育成に向けた士別市の取組を紹介し、「子どもが家庭で育ち、学校で学び、地域がそれを支えることが大切。今後も地域で子どもたちを育てていきたい」と述べた。

　このあと、二十七年度子ども会活動に関するアンケート調査結果報告や、石狩市のジュニアリーダー養成講座「いしかりこども未来塾」、恵庭市の通学合宿などの取組、士別市の「しべつわんぱくフェスティバル」の実践発表を行った。

　実践発表後は、「子どもにとって魅力ある活動づくり」「子連と単位子ども会との連携」「子ども会の役割」をテーマに、分科会協議を行った。

　二日目は、米国公認音楽療法士の佐藤由美子氏を招いて講演会を行った。

(関係団体 2015-10-13付)