「安全・安心なまちづくりの日」道民の集い 犯罪のない地域づくりへ 520人が意識高め合う
(関係団体 2015-10-14付)

安全安心道民の集い
「安全・安心なまちづくりの日」道民の集い開く

 地域住民に自主防犯活動の機運を高める全国地域安全運動(十一~二十日)に合わせ、二十七年「安全・安心なまちづくりの日」道民の集いが九日、札幌市内かでる2・7で開かれた=写真=。防犯団体などから関係者約五百二十人が参加し、犯罪のない安全で安心な地域づくりに向けて、自主防犯意識を高め合った。

 道や道警、道教委、札幌市などで組織する道犯罪のない安全で安心な地域づくり推進会議が主催した。道内の刑法犯認知件数は十二年連続で減少しているが、不審者による子どもへの声かけ事案、特殊詐欺被害、タイヤ盗難などの被害が多発している。本道では、平成二十年の北海道洞爺湖サミットを契機に、地域の絆を深め、地域コミュニティーの連帯感を高めることを目的に、「安全・安心どさんこ運動」をスタート。「自らの安全は、自らで守る」との気持ちを道民全体に広げ、安全で安心な地域の実現を目指し、道内各地で地域安全活動が進められている。

 道民の集いは、安全・安心どさんこ運動の活動内容の理解、また、運動の普及促進のため十一日から十日間、①子どもと女性の犯罪被害防止②特殊詐欺の被害防止―を重点に実施する全国地域安全運動に先立ち開催したもの。

 冒頭、道環境生活部の宮川秀明部長は、道内の刑法犯の認知件数は減少している一方、道民の生活を脅かす凶悪犯罪などが後を絶たない現状に対し、安全・安心どさんこ運動をこれまで以上に推進するよう強調。今後、道内各地で特殊詐欺被害の防止をテーマとする演劇を上演し、防犯意識を高め、地域を守る担い手を育成するなど犯罪のない安全で安心なまちづくりに向けて取り組むことを決意した。

 次いで、道警の室城信之本部長は、道内の刑法犯認知件数が平成十五年以降減少し、九月末現在で二万七千三百九十四件と前年同時期より一一・六%減っていることを報告。子どもや女性が被害者となる犯罪、高齢者をねらった特殊詐欺、タイヤ盗難の防止に向け、制服警察官による街頭活動、自治体や教育機関、防犯ボランティアと連携した子どもの犯罪被害防止の情報発信、参加体験型の被害防止教育、女性のための護身術講習会、地下鉄駅での啓発活動、特殊詐欺防止の金融機関やコンビニとの情報共有、高齢者への声かけなど対策を強化することを示した。

 来賓を代表して道議会環境生活委員会の安藤邦夫委員長は「道民一人ひとりが自主的な活動に取り組むことが重要」とし、お互いを気づかい、思いやる機運の醸成が犯罪のない社会づくりにつながることを示唆した。

 このあと、安全で安心な地域づくりに関する自主的な活動を行い、ほかの模範となる顕著な功績のあった個人・団体に贈る「北海道犯罪のない安全で安心な地域づくり賞」の表彰式を挙行。四団体の代表に宮川部長が表彰状を手渡した。

 続いて、道犯罪のない安全で安心な地域づくり推進会議幹事会の大柳佳紀幹事長が「防犯活動を通じた安全なまちづくり」と題して講演。地域づくり賞を受賞した四団体による活動事例発表も行った。最後に劇団・木製ボイジャー一四号が特殊詐欺被害防止演劇を披露した。

(関係団体 2015-10-14付)

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