小樽花園小・菁園中が初の防災懇談会　安全安心な地域目指して　災害時想定し対応を協議

（学校 2015-09-02付）

花園・菁園地区防災懇談会

　【小樽発】小樽市立花園小学校（小杉芳博校長）および小樽市立菁園中学校（和田悦明校長）は八月中旬、菁園中で「花園・菁園地区防災懇談会」を開催した＝写真＝。災害時における両校の役割や対応などについて協議。町内会の防災担当などを交え、避難経路の確保や災害本部の設置場所など、地域が連携した円滑な災害対応の在り方について議論した。

　両校では、小・中学校が一体となって子どもたちを地域とともに支え、育んでいくことができる環境の整備を目指し、「菁園中・花園小連携推進事業」を展開している。前年度、菁園中が行った防災訓練を通して、隣接する花園小と合同で防災教育への取組を進めることで、子どもたちをより安全に避難させることが可能になるという考えから、本年度の事業に学校・地域・行政が連携した防災懇談会の開催を盛り込んだ。

　初会合となったこの日は、花園小から銭谷美毅教頭、菁園中から浦嵜昌明教頭など三人、小樽市総務課の半田登希防災担当主幹、花園連合町会から各地区の防災担当者三人の計八人が参加した。

　はじめに、浦嵜教頭があいさつ。「子どもたちが安全に避難できるよう、地域の皆さんとともに課題の洗い出しや改善に努めていきたい」と述べ、協力を求めた。

　このあと、半田主幹が花園・菁園地区の防災や避難に関する情報を提供。過去の土砂災害発生状況や危険区域、広域避難場所など説明するとともに、小樽市が作成しているハザードマップの活用を呼びかけた。

　続いて、災害時のシミュレーションとして、①学校が被災した場合②学校に住民が避難してきた場合―の二点を想定し意見交換。「両校が同時に火災等で避難場所として利用できなくなった場合はどうするか」「課業日の場合は、教職員がどのような係分担をすべきか」「休業日の場合は、町内会で対策本部の運営が可能なのか」など、今後の課題や取組内容について協議を行った。

(学校 2015-09-02付)