根室西高・根室高統合検討委が説明会　単位制移行の疑問解消へ　スケジュールや教育方針提示

（学校 2015-08-28付）

根室西高・根室高統合検討委説明会

　【根室発】根室西高校・根室高校統合検討委員会（会長・蓑島崇根室高校長）は二十一日、根室高校で中学校教員を対象とした統合にかかわる単位制説明会を開催した＝写真＝。根室市内中学校などから三十一人が参加。個に応じた指導やアクティブ・ラーニング主体の指導に加え、ロシア語や北方領土に関する科目の設置も検討していることが示された。

　開会に当たり、蓑島会長は「両校の再編・統合、単位制への移行で、生徒や保護者が不安に思っているのではないか。説明会で先生方の理解を深め、今後の指導に役立ててほしい」などとあいさつした。

　続いて、委員会教務部会長の根室高・平川善彦教諭が単位制導入の経緯を、教務部会員の根室高・平等直人教諭が単位制高校の特色や単位制と学年制の違いなどを、それぞれ説明した。

　最後に、委員会統括部会委員長の根室高・鈴木強児教頭が、二十九年度からスタートする単位制導入に関するスケジュールや教育課程編成の方針を説明。少人数指導や習熟度別指導など個に応じた指導を充実させるほか、アクティブ・ラーニング主体の指導、ロシア語や北方領土に関する学校設定科目の設置などについても検討を進めているとした。

　質疑応答では、「普通科の生徒が商業の科目を履修したり、商業科の生徒が普通科の科目を履修したりすることは可能か」「高校入試は今までどおりなのか、それとも変わるのか」「高校における特別支援教育については、どのような対応を考えているか」などといった質問が挙がっていた。

　委員会では、九月下旬に初年度入学生となる現中学二年生および保護者を対象とした説明会を開くこととしている。

(学校 2015-08-28付)