札幌市中文連演劇ワークショップ上級編　ハイレベルな練習方法学ぶ

（関係団体 2015-09-04付）

中文連演劇ワークショップ上級編

　札幌市中学校文化連盟（本間玲会長）は、八月上旬の五日間、シアターＺＯＯで「第六回中文連演劇ワークショップ上級編」を開催した。九校の生徒十五人が参加。青森中央高校教諭で演劇部顧問の畑澤聖悟氏の指導のもと、演劇の基礎について学んだほか、五日間で演劇を作り上げ、最終日には一般公開をした。

　ワークショップは、市内の演劇部員のレベルアップを図るため、毎年実施しているもの。六月にオーディションを行い、応募した市内中学校演劇部員七十人から十五人を選考した。

　初日からストレッチなど体の動かし方や発声方法、時間と練習の効率を考えたメニューを行うなど、畑澤氏から直接指導を受けたほか、最終日の一般公開に向け、セリフのやり取りや表現の仕方などを確認していった。

　今回、一般公開では「最終試験場の９人」を公演した。物語の舞台は、ある大学の推薦入試会場。一次試験を勝ち抜いた八人には、試験官の教授を感動させたら全員合格という最終試験が課せられる。なぜか九人目の受験生が現れるなど、笑いあり涙ありの明るい冒険活劇。生徒たちは、演劇を通して夢の実現のため、様々な違いを乗り越えて協力し合う団結のすばらしさや、自分の将来をどう考えるかをテーマに公演した。

　同連盟演劇専門委員会副委員長で南が丘中の山本博康教諭は「専門の指導者から指導を受ける貴重な機会だった。レベルの高い練習方法など生徒たちが吸収し、各校にもち帰って活用してほしい」と期待していた。

(関係団体 2015-09-04付)