子とともに学び続けて　帯教研などが学年・学級経営研究協議会

（関係団体 2015-09-03付）

帯教研が学年・学級経営研究協議会

　【帯広発】帯広市教育研究会学校経営部会と帯広市教委は八月上旬、帯広市内のとかちプラザで二十七年度学年・学級経営研究協議会を開催した＝写真＝。帯広市立明星小学校の新井田文香教諭が実践発表を行ったほか、道立教育研究所企画・研修部の鈴木理抄研究研修主事が「ＰＤＣＡのマネジメントサイクルを踏まえた学級経営」と題して講演。約六十人の参加者は、より良い学校経営の在り方について研鑚を積んだ。

　研究協議会は、市教育研究会学校経営部会と市教委との共催で毎年開催しているもの。テーマ「子どもたち一人ひとりの自己実現をめざし、生きがいにつながる所属感・充実感を育てる学級経営をめざして」のもと、帯広市の学校教育の充実に向け研究を進めてきた。

　この日は、市内の小・中学校から約六十人が参加した。

　冒頭、帯広市教委学校教育部の橋場仁学校指導担当部長があいさつ。「子どもたちと、教師がともに生き生きと活力あふれる毎日を過ごせるよう、あらためて学級経営や生徒指導の在り方を見直すことが必要」と強調した上で、「家庭・地域・学校が一体となって、子どもたちの〝生きる力〟を育んでほしい」と呼びかけた。　

　引き続き、帯広市教育研究会の村井正志会長が登壇し、「実践発表や講演会を通して、今後の学年学級経営に役立ててほしい」と期待した。

　研修に移り、明星小の新井田教諭が「一人ひとりが安心できる　居心地のよい学級を目指して～子どもたちと共に成長できる教師であるために」をテーマに実践発表を行った。

　新井田教諭は、学級経営において大切にしていることについて、「居心地の良い学級づくり」や「子どもたちの頑張りが分かる教室環境づくり」「子どもたちを指導する上で心がけていること」など、具体的な事例をもとに発表した。

　また、「学級経営のはじまり」や「経験から学んだこと」について説明した上で、「日々成長し続ける子どもたちの表情を見逃さず、常にアンテナを高くし、子どもたちとともに学び続ける教師でありたい」と語った。

　このあと、道立教育研究所企画・研修部の鈴木研究研修主事が「ＰＤＣＡのマネジメントサイクルを踏まえた学級経営」と題して講演し、「学級経営の在り方」「学級経営における生徒指導の機能の重要性」などを解説。このほか、「学びに向かう集団づくり」をテーマに、学級経営案の改善を図る演習を行い、具体的な対策を協議した。

(関係団体 2015-09-03付)