上川南学区新設校の概要 特別進学講習など実施 学力向上とキャリア教育の両輪で
(道・道教委 2015-09-04付)

 【旭川発】来年度に開校する上川南学区新設校の概要がまとまった。新設校は、旭川凌雲高校と旭川東栄高校が統合し、旭川凌雲高の校舎を活用して開校。普通科単位制の特色を生かして、学力向上対策とキャリア教育の充実を柱に、生徒の進路実現をサポートする。国公立大学や難関私立大学への進学希望者を対象に、週一回程度の特別進学講習など特色ある取組を盛り込んだ。

 来年度に開校する新設校は、旭川凌雲高の校舎を活用。これまでの両校の伝統・文化を受け継ぎ、新たに普通科単位制高校として生まれ変わる。

 新設校では、校訓「智・仁・礼」のもと、互いに切磋琢磨する中で文武両道を実践する生徒を目指す生徒像に設定。「国際的な視野をもち、社会に有為な人材の育成」「郷土を愛し他を思いやる豊かな人間性の育成」「礼節を重んじ健全でたくましい人間の育成」を教育目標に掲げている。

 教育課程は、一日七時間授業(四十五分授業)を基本とし、一年次には英語・数学で習熟度別学習を導入。二・三年次は、普通科単位制の特色を生かして、多くの選択科目の中から、それぞれの進路に合わせた科目を勉強する。

 進路指導については、①学力向上対策②キャリア教育の充実―の二点を柱に置いた。大学や看護・医療専門学校への進学、公務員・民間就職など、生徒の進路実現をサポートする。

 うち、①では、国公立大学や難関私立大学への進学希望者を対象に、週一回程度の特別進学講習を実施。国立大学現役合格者五十人以上を目指す。

 来年度の入試について、七クラス定員二百八十人を募集する。うち、一般入試は二百二十四人、推薦入試は定員の二割となる五十六人。一般入試については、学校裁量問題の適用を予定している。

 また、推薦入試の要件は、「学業人物に優れ、大学進学等、進路目標に向けて意欲的に取り組む生徒」「スポーツや芸術等の分野で活躍し、入学後も継続して学習との両立を図る生徒」としている。

 新設校の校歌、行事、校則等は未定。校名は、九月の道議会で決定する。

 新設校開設委員会では、「生徒皆さんのやる気を全力で応援する学校を目指したい。入学を希望する生徒の皆さんと一緒に、新しい学校をつくり上げていければ」と述べている。

(道・道教委 2015-09-04付)

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