【解説】26年度体力・運動能力調査
(解説 2015-10-16付)

 小学校高学年と中学生、高校生の体力や運動能力がほとんどの年代で向上傾向にあり、総合的な指標となる新体力テストの合計点が小学生女子、中学生と高校生の男女が現行の調査方式となった平成十年度以降で最高となったことが、スポーツ庁が十二日に公表した「二十六年度体力・運動能力調査」の結果で分かった。それでも、体力のピーク時とされる昭和六十年ころの水準と比べるとほとんどの年代、調査項目で依然低い水準となっている。

 調査は、東京五輪が開催された昭和三十九年度から開始。昨年五~十月、全国の六~六十九歳の男女約六万五千人を対象に実施。今回は特に、小学生(六年、十一歳)、中学生(二年、十三歳)、高校生(二年、十六歳)の新体力テスト合計点の年次推移(十~二十六年度)を比較した。

 二十六年度は小学生男子が六一・四五で第三位となっている以外は、小学生女子(六二・〇七)、中学生男女(男子四四・六七、女子五一・四四)、高校生男女(男子五五・七一、女子五二・七三)で過去最高の合計点となった。

 一方、長期的にみると、体力水準の高かった昭和六十年当時に比べ、中学生男子の五〇㍍走とハンドボール投げ、高校生男子の五〇㍍走を除き、依然低い水準にある。

中でも、男子の握力、ソフトボール投げは下降傾向が続いており、小学生男子は今回、過去最低の二二・八九㍍と、最も高い水準だった昭和三十九年の三〇・三八㍍に比べ、七・四九㍍も低下した。しかし、持久走、立ち幅とび、ハンドボール投げでは、一部の年代を除いて、横ばいまたは向上傾向がみられる。

 さらに、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、二〇㍍シャトルラン、五〇㍍走では、ほとんどの年代で向上傾向を示している。

(解説 2015-10-16付)

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