【解説】警察活動に関する道民意識調査

（解説 2015-10-19付）

　道警が道民を対象に行った治安などに関する意識調査で、犯罪被害者となる不安を四六・六％の人が「感じている」と回答。「感じていない」と答えた人は五二・六％だった。道内の刑法犯認知件数は、平成十五年以降十二年連続で減少し、昨年は過去最少となったことが、人が感じる治安のレベル“体感治安”が高まったとみられる。

　意識調査は、道警における活動重点や主要施策について、広く道民のニーズを把握し、意見を各種施策に反映させ、“犯罪や事故のない安心して暮らせる北海道の実現”に向けた治安対策を推進することを目的に実施しているもの。

　ことし七月、道内の運転免許試験場に免許更新に訪れた人から、無作為抽出した二千二百十八人を対象に実施し、二千百七十七人から有効回答を得た。

　「日常生活を通じて犯罪の被害者となる不安を感じているか」聞いたところ、「感じている」「どちらかといえば感じている」と回答したのは四六・六％で、前年の調査より一・二ポイント増加。「感じていない」「どちらかといえば感じていない」は五二・六％。

　不安を感じる犯罪は、空き巣などの「窃盗事件」が前年比三・八ポイント減の三一・六％で最も多く、「子ども・女性が被害者となる犯罪」が〇・七ポイント減の一九・〇％、「強盗事件」が四・二ポイント減の一二・〇％と続いた。

不安を「感じている」と回答した人が期待する警察活動は、パトカーおよび徒歩による「パトロール」が前年より三・四ポイント減ったものの四七・二％と、ほぼ半数を占めた。

子どもに対する不審者の通報先では、「警察（１１０番通報）」が五二・〇％で最も多く、次いで、「警察（１１０番通報以外）」一九・八％、「学校」一一・五％と続いた。

(解説 2015-10-19付)