虻田高生が観光ガイドに初挑戦　「親しみやすい」と好評　洞爺湖遊覧船で修学旅行生に

（学校 2015-11-11付）

虻田高生が遊覧船ガイド

　【室蘭発】遊覧船ガイドを育成する全国初の取組を進めてきた虻田高校（舟山栄治校長）は十月二十八日、洞爺湖の遊覧船で本州からの修学旅行生を相手に、観光ガイドに初挑戦した。同校三年生の六人が、洞爺湖周辺の歴史や見どころなどを紹介。修学旅行生からは「同年代で親しみやすかった」などと好評を博した。

　利用客の減少が進む洞爺湖の遊覧船に、新たな観光資源となる「高校生ガイド」を育成することで、乗客の増加や地域の活性化を図ろうというもの。生徒たちのコミュニケーション能力の向上にもつなげていく。国土交通省道運輸局と連携し、ことし四月から三年生の生徒二十二人が、座学や乗船研修などを計八回にわたって実施してきた。

　この日は、乗船時刻が授業終了後だったため、六人が観光ガイドを担当。名古屋市の愛知工業大学名電高校中高一貫コースの修学旅行生五十七人を迎え、観光ガイドに初挑戦した。

　遊覧時間中には、茂泉由利さんが中心となって洞爺湖周辺の歴史や見どころなどを存分に紹介。北海道の方言クイズなどで修学旅行生の心をつかむなど、船内は笑顔で溢れていた。

　修学旅行生の一人は、「同じ高校生だから親しみやすかったし、話も面白かった」と感想を。茂泉さんは「考えていたことはすべて話すことができた」と満足した様子で振り返った。

　同校では、来年度以降も道運輸局と連携しながら、ガイド育成を続けていく方針だ。

(学校 2015-11-11付)